昨日はwith MYUの事務所で土田さん、ショーン、プロデューサーR、映画「はりこみ」のプロデューサーのYさんが集まり、土田映画について会議がありました。

 

まだまだキャスティングが固まっていないので、かなり突っ込んだ話をしました。

 

衣装、地方2箇所のロケ地候補、撮影スケジュール、撮影手法など、重要な部分のコンセンサスを取りました。

 

今週末に都内にロケハンすることが決まり、それまでに詳細に渡って詰めていくことで散会となり、赤坂見附でキックオフ的な呑みとなりました。

 

土田さんのお話は本当に面白いし、タメになります。

その場でメモを取りたいくらいですw

俳優への愛情、脚本家としての自信、気概、映画監督挑戦に対する覚悟と冒険心…色々、話してくださいました。

 

俳優について

水面で優雅に過ごしている白鳥は水面下で脚をバタつかせてるじゃないですか。

俳優も一緒だと思うんです。

 

脚をバタつかせてるところ見せちゃダメなんですよねー。見たくないですよねー。

何故、映画を撮りたいのか

役者をね、生かした映画を作ってあげたいんです。

無理しなくていい。そのままでちゃんと活かせる本を僕、書けるんです。

一応ね、長く書いてますしね、劇団やってきてますし。

稽古について

映画ってね、テレビ…映像ですか…

ドライ(リハーサル)やって、撮ってって進むじゃないですか。

 

アレがね、どうもねぇ。

そんなにね、バリバリ稽古はしなくていいんです。

 

でね、僕、本を稽古で調整していく部分もありますからね。

その方が役者さんもやりやすいと思うんですよね。

世界の終わりをどう描くのか(映画は世界の終わりが大切なモチーフです)

静か〜にね。

緑があったほうがいいんですよね

一つだけのお願い

一つだけお願いがあるんです。

僕ね、土田さんでお願いします。

あ、ツッチー、もちろんOKです。

 

僕ね、監督って呼ばれたくないんです。

もちろん、スタッフの方が呼びかけるのは職業的な、アレありますでしょうから、それはいいんですけど。

 

僕ね、本を書くから時々、先生って呼んでくださる方がいるんですけど

めちゃね、困るんです。

僕は職業で呼ばれたくないって言うのかな、

線引きしたくない、されたくない。

平等でお願いしたいんです。

脚本家を冠とした番組が無くなったことについて

脚本家が最初にクレジットされる場合と最後にクレジットされる場合があるんですよ。

 

この違いが大きいんです。

 

でも今は殆ど最後にクレジットされるようになりました。

 

昔はね

向田邦子さんとか木下恵介さんとかね、いたんですよ。

いや、今もね、クドカンとか頑張ってますけども

頑張ってますよ、クドカン。

 

その場にいる皆んなに平等に話を振る心遣い、乱れることのない言葉遣いに憧れます。

 

そしてプロデューサーについて

昔ね

「東京タワーとオカンと僕」の脚本やった時にね

久世(光彦)さんってプロデューサーが企画だったんですよ。

久世さんってね、何も言わせないですよ。全部自分で進めるんです。

 

良い悪いあると思いますけども、ああ言う人がいなくなっちゃったから

個性的なドラマが生まれてこないんだと思うんですよ。

話した土田さんに何ら意図は感じられないのですが、この映画のプロデューサーを名乗っている私にはズンって響く話でした。

 

頑張ろうって、私にしか出来ないことをやろうって、

土田さんにしか出来ないことを支えるプロデューサーでいなきゃって、思いました。