昨日は広告・映像の両方をターゲットにした模擬オーディションをなんと5時間もほぼ、ぶっ通しで行いました。
冒頭、1分間の自己紹介。設定はエレベーターの中に是枝監督と二人きりになった場合でしたw
40秒で終わった者、1分1秒かかった者、59秒だった者、それぞれに問題点があり、細部にわたって指摘しました。
顕著なのは「へりくだり」癖。
「日本的な文化もあって自分のマイナスを言ってからの、長所を言うパターン」は全く不要です。
「ビジュアル化しやすい言葉を選んでいるか」も随分とこだわりました。
簡単にまとめると
1、現状(過去、キャリア、経験)
2、自分の想い
3、将来性
をポイントにして話します。これは私が俳優のプロフィールブックを持ち歩いて営業する際の経験談を共有して分かってもらいました。
次回はWSの後の飲み会で、是枝監督にPRする設定で挑戦してもらうことにしましたw
雑談で、撮影現場でその日、参加できなかった俳優が学んでいたこと、
鳥谷宏之の技術の見せ場などを話したのですが、
(すぐ手が届きそうで届かない先輩俳優が所属事務所にいることの利点を皆は利用しているのかな)と話しながら感じていました。
広告の模擬オーディションは平野レミさんのガス関連CMを題材にしました。
平野さんのキャラクターやアナウンサーのキャラクターについて話し合い、広告の「型」芝居について掘り下げてレクチャーしました。
実際、指摘されると全員ができるので、自分でPRするポイントを見つける作業なんだなと感じました。
つまり、自己PRに戻るわけです。
内容を映像演技オーディションに切り替えるために
映画や演技の歴史について簡単に話しました。
そう言う知識は必要だとみんなも思っているようなので、いずれ映画と演技の歴史について、しっかり向き合う時間を作ろうと決心しました。
映像の模擬オーディションは「東京物語」の1シーンを使いました。
書き起こしてくれた俳優と、模擬オーディションをアシストしてくれている俳優は内容を知っていますが、他の二人は知りません。
また、男女のシーンでしたが、男と女を入れ替えたり、同性設定で演じてもらいました。
演じた後、コメントしてから
そもそもオーディション用の原稿は起承(承)結になっていることが多いから、
どこに気をつけたらいいのかと
役に共感するポイントを説明しました。
そしてペアを入れ替えたりしながら、なんどか演じてもらいました。
説明をして何度か演じていくうちにコツを掴でいくので、
出来ないよりはいいのですが、オーディションは何度も演じるチャンスがないので(もちろん本番も!)
”ポン”と出すためにどうしたらいいかを話し合いました。
模擬オーディションはこんな風に私が引っ張りますが、みんなで話し合いながら答えらしい物を探して見つけて、試す繰り返しです。
最後は参加者が皆、模擬オーディション中に一言も聞き逃すまいと一生懸命にメモしているので
ノートの取り方を詳しくレクチャーしました。
ノートを4つに分けて使う方法で、
「学校で教えてくれへんかったやろ、こんなこと」って私が言うと「こんな先生が欲しかった」って言う俳優がいたので
私「私も欲しかったw」と冗談を言い合っていたら、
打ち合わせをしたいからと事務所に寄っていたプロデューサーRがしびれを切らして
「みゆきさん、まだかかります?いや、いいんですよ。まだ、かかっても」
私「ううん、すぐ終わるよ。会議室もね、18時まで取ってるから。事務所で待ってて!」
そして、模擬オーディションを終えた私はwith MYUのMTGへ。
その後はN監督といよいよ大詰めになってきた映画制作の営業のMTGへ臨みました!