経営を考えるときにSWOTを整理するのは有効です。

 

S :STRENGTH 【強み】

W :WEAKNESS 【弱み】

O :OPPORTUNITY 【機会】

T :THREAT 【脅威】

 

俳優を生業とすることは自分自身を商品にした経営でもあります。

 

なので、俳優業を成功させるために自分のSWOTを考えてみることは有効な手段だと言えます。

 

さて、この強みと弱み、分かりやすく短所と長所と考えてみましょう。

(そんな単純なものではないのですが💦)

 

さぁ、では、ここで質問です。あなたの短所は何ですか?あなたの長所は何ですか?

 

自分の短所と長所を10個ずつ並べてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ほとんどの方が短所は一杯並べられるけど、長所を10個並べるのは難しかったんじゃないんでしょうか。

 

俳優は自分が商品。商品の欠点ばかりを知ったところで、売れませんよ。

まず商品の長所を把握して、それをどうプレゼンするかを自分自身で、あるいはマネージャーと作戦を練らなきゃ!!

 

長~いプロローグになりました(笑)

ここからが本題です。

 

欠点(短所。欠点の方がここから先の話にニュアンスが合ってると思うので。。。)を沢山、列挙できるのは、欠点を直す?治す?正す?べきだと思っているからではないでしょうか。

 

日本の教育は欠点を克服することに重きを置かれているように思いますから、影響大でしょうね。

 

ここで言いたいこと。

1、欠点は治りません。

 

2、あなたの挙げた欠点は、本当に欠点なのでしょうか。ただの特徴じゃないですか?

 

昨日、プレイングマネージャーの金沢沙耶と電話で話していて、彼女がある女優の欠点について一生懸命話してくれました。そして、欠点は分かるんだけど、それを治してあげられない。自分は未熟だとジレンマを感じていました。

 

私が欠点は治らないよと言うと、金沢はあっさりと

「そうですよねぇ~はぁ。。。治んないんですよねぇ。」と受け入れちゃいました(笑)

 

私は話をつづけました。

「欠点は治らない。そもそも、それは欠点じゃないんだよ。ただの特徴。傾向なの。

 

例えばさ、金沢はさ、失敗ばっかりするじゃん。

 

それってさぁ、欠点って言えなくもないでしょ。

 

失敗する原因は毎回、違ってるって思ってるやろ。

 

おんなじ。」

 

金沢「あわてんぼうってことですか?準備が足りないってことですか?」

 

私「ううん。行動するから。

 

失敗するってことは何かをしてるってことなんよ。

 

いいか、普通、あんなに失敗して、私に怒られると、もう行動するの、止めようって思うねん。

何もしなければ、失敗しないでしょ。

 

金沢にはそういう考えが無い。

 

何回失敗しても懲りない。

 

この懲りないって凄いんやで。

 

失敗から学んで同じ失敗を繰り返さないようにするのは大事。でも何もしないで失敗しないより、学びが足りなくて同じ失敗を繰り返したとしても、何かをしている方がエライ。

 

何かを治そうなんて思わなくていい。

 

人を扱うときは何を伸ばしてやれるかを考えるの。

 

人は自分の欠点については分かってる場合が多いから、指摘しなくていいよ。

そんなのマーフィーの法則じゃないけど、欠点ばっかり意識するから、余計マイナスやわ。

 

欠点を正す努力と時間を長所を伸ばすことに使った方がよっぽど効率がええわ。」

 

特性に短いの足りてないの、長いのと意味を付けているのは人間です。自分自身です。

その特性を活かすことを考えた方がいいです。

 

欠点を治すと言う考え方は二つの要素ともにプラス要因が少なすぎます。

 

「欠点」の概念、「治す」の概念を自分に、人間に当てはめて考えるのを止めたら

少しは伸び伸び楽しくやっていけそうですね(^^♪

伸び伸びしてるなぁ、金沢w