新潟から面接に来てくれた20歳の俳優志望の青年。

 

タッパはあるし、少しイケメン、しょう油顔。人柄は純真で真面目。

 

訛りもなく声も質がいい。

 

要するに中々の好青年なわけです。

 

中学だか、高校だかで、俳優になることを夢み、

高校卒業後、東京の俳優スクールに月に2度通い、4月30日に2年の契約が満了したので、事務所を探しはじめたそうです。

 

俳優スクールには通い始めて騙されたと思ったけれど、契約してしまったので、途中で辞めたら、途中でどこかの事務所に入ったら、芸能界は怖いところだから、もうデビューできなくなるんじゃないかと恐れて、スクールに通い続けたそうで

 

そのスクールは途中で辞めていく人ばかりなんだけども、彼は誰とも連絡先を交換していないから、その人たちの末路は分からないと言います。

 

執着が無い人は好感をもたれるんだよな。だから、好青年だと思っちゃったのかな。

 

なぜ、自分の置かれた環境をそのままに受け入れるのだろう。。。

 

なぜ、辞めていく人たちはどうなっているのか、確かめようとしないんだろう。。。

 

なぜ、通っている人たちと連絡先を交換し、情報を共有しないんだろう。

 

なぜ、東京に通いながら、舞台や映画、新潟では見れないものを見て、自分が生きていこうと思っている世界を少しでも知ろうとしないんだろう。

 

なぜ、なぜと思わないんだろう。。。

 

 

私の頭の中はなぜだらけです(笑)

 

なぜミッシングピースなのかと聞くと、車が好きで、スバルのCMで鳥谷宏之の演技が好きになり、エンドロールでクレジットされていた弊社を見つけたからだと

*ドラマはYoutubeでご覧いただけます。

他の事務所には問い合わせていないと言います。

 

私のブログを読んで、一緒に戦ってくれる事務所だと思ったから、

ミッシングピースで一緒にやっていきたいと。

 

なぜ、会いもしていない事務所を所属先と決めつけて、他を探そうとしないのだろう。

 

何時、東京に出てくるのかと聞くと、

合格したら出てくると言います。

 

合格しなかったらどうするのかと聞くと、

困っていました。(合格しないなんてこと、彼は想定していないのです)

 

なぜ、東京に出てこないのかと聞くと、

お金が大変だろうから、貯金していましたと言います。

 

月に2回も東京に通いながら、学費も払いながら(親が払ったのかなぁ。。)

貯金できる金額って如何ほどだろうと思いました。

 

 

 

3日後、結果を伝えるために彼に電話をしました。

 

「キミが東京の人だったら、所属の可能性を互いに測るために、仕事やオーディションを紹介したり、WSに誘ったりするかもしれない。

 

けど、新潟にいるキミには声はかけられないなぁ。

 

ミッシングピースと契約できたから、東京に出てくるという考え方には、うちは乗っかれない。

 

自分の人生を、

俳優という人生を望むのなら、なおのこと、

自分で決めて、自分で進まないと。

 

新潟では俳優をやりながら食っていくことはできないよ。

 

私に『合格』って言われて、安心して東京に出てきたい気持ちは分からないでもないけど、

 

そういうことは自分で決めるものです。

 

時には退路を断って、覚悟を自分自身に示すくらいじゃないと。

 

東京に出てきて、落ち着いて生活できるようになったら、また面談してもいいよ。

 

また面談して、その時は合格ですか?と聞かれたら、分からないって返事になるなぁ。

 

先のことは分からないもの。

 

でも、今のキミの状況では、ミッシングピースには入れない。

 

ご両親によく相談して『時には退路を断って、覚悟を示す』という意味をよく考えてごらんなさい」

 

彼には言いませんでしたが、

私はミッシングピースを作った時から退路を断っています。

 

覚悟の毎日です。

 

若いからとか、未経験だからとか、言い訳にはなりません。

 

自ら望んで、飛び込んで、時には退路を断って、覚悟を示しながらやっていくしかないのです。