各々の俳優の声にキャッチコピーを付けることになり、サンプルを聴き返しながら、コピーを考えていました。

 

それで、伊藤えりこと鳥谷宏之が共演している過去のラジオCMを改めて聴きました。

(上手いな、鳥谷)

 

(自社の所属俳優の声を聴いて、この感想は無いだろうw)

 

(伊藤さんはさすがだな。って言うか、M田さん:ラジオCMディレクター、キャスティング力、凄いなぁ)

 

って思い、思ったことは素直に伝える方なので、鳥谷にほぼそのままの感想を伝えました。

 

鳥谷「それは嬉しいお言葉をありがとうございますー。
あの日は強行スケジュールだったので、みゆきさんとたっくんのアテンドがなかったら、落ち着いて出来てないかもですね。
雪の思い出です。」

 

と返事がありました。

 

「雪の思い出」は、このラジオCM収録日にドラマ撮影が重なった日の出来事を指しています。

 

 

日々、変わる、当日にも変わってしまうドラマの撮影にラジオCM収録のオファーがあり、

 

無理だ、お断りしなければ、でも何とか両立できないものかとM田さんに相談した時の話です。

 

M田さんは事情を把握した上で協力しましょうとおっしゃってくれて、それならば両方をと

 

そして、まず、ナレーション収録を決行したのです。

 

 

ところが、その日、収録が始まる前から雪が降りだしていて、ドンドンひどくなって交通事情が怪しいことに!

 

そこでドラマに送り届けるために私がスタジオで鳥谷を次の現場までアテンドして、ドラマの現場にはマネージャーTを待機させフォローすることにしました。

 

 

収録終了の目星がついたので、私は先に録音スタジオを出てタクシーを待機させ、

収録を無事終えた鳥谷をタクシーに同乗させて、

ドラマ収録のスタジオに向かいました。

 

雪は激しさを増していました。

 

 

道が少し渋滞し始めたので私はわざとタクシーから次の現場で待機しているマネージャーTに電話をかけます。

 

私「雪、めっちゃ降ってるよ。信じられへん。狙われてるみたいやw

ホンマ、笑いごとちゃうでw。

 

どれくらいで着くかなぁ。道が混みだしてて。。。でも運転手さんが無理のない範囲で、ギリギリ頑張ってくれてはるから、

大丈夫だと思うよ」

 

運転手さん、うんうんと頷いてくれました。

鳥谷は台本に集中しています。

 

そして、約束の時間ぎりぎり、ドラマの現場、すぐ近くにタクシーを停めてもらいました。

私「ここからは歩いた方が早いわ。」

 

急いでいるのに、雪の中、鳥谷は深々とお辞儀するので

私は2度3度向こうに鳥谷を手の甲で追い払うようにしながら

「ええから、もう行って!気をつけて。間に合ってるから。気にしなくていいから。慌てると雪で滑るよ!!」

と送り出しました。

 

料金を払いながら、マネージャーTに電話をして

私「今、〇〇駅前で降ろした。大丈夫と思うねんけど、慌ただしかったから、落ち着いてると思うねんけど。。。あとは頼むね!」

 

そして運転手さんに「助かりました」とお礼を言って、次の仕事へ向かったのです。

 

絵本「ミッシングピース」はせっかく見つけたピッタリのピースを

コロコロと転がり続けて、「上手く行く」だけでは面白くないと、外してしまいます。

 

大切な雪の思い出を鳥谷が話してくれるまで、すっかり忘れていました。

 

上手く行くだけが目的じゃダメなんだ。。。

 

ミッシングピースの在り方を考える時なのかもしれません。