ちょっと照れくさそうに
「これ、ちょっと出てるから。使えたら使ってください」と手渡された雑誌「映画芸術」
映画「秋の理由」についてのインタビュー記事です。
「秋の理由」(2016年秋公開作品)
このブログでも取り上げました。
インタビューは「秋の理由」に出るきっかけに始まり、
映画撮影後1年経ってインタビューを受ける前に改めて伊藤が脚本を読み返し感じたこと、
役作り、共演の佐野和宏さんとのエピソードなど「秋の理由」にまつわる話に始まって
ロマンポルノリブートで関わった行定勲監督や監督繋がりで石井隆監督の
撮り方とそこに対峙する伊藤の在り方に続き、
また、寺島しのぶさん演じる「村岡の妻」や趣里さんの「ミク」の話に。
「秋の理由」に話の中心を置こうとするインタビュアーに対して
映画とは、男とは、女とは、と話を広げ、深めながら、
かと言って、広げ過ぎず、深く沈まないように「秋の理由」に話を戻す。
話術に長けてるのではなく、ぶれてないからできることだと思います。
最後に
「そういう意味では、目の前の寺島さんを本当に好きになりましたけど、」と読者を惹きよせるコメントに
インタビュアー
「印象的だったのが村岡が入院しているときの美咲の独白で『私も面会謝絶です』っていい言葉だなと思いました」
締めくくりは
「そうなんですよ。そういういいセリフが散りばめられていて、突然出てくるんです。
見終わったあとに、印象に残るセリフが一つでも二つでもあるといいですね」
ぶれないって表現者として大切だなぁと思います。
記事全体に伊藤の過去と現在と思考が詰まっています。

