私と鳥谷宏之の創作ユニットFUNNY FORが製作した舞台「トランス」は2015年7月に上演されました。
私のマネージメントで、
製本された名前の入った台本を表紙がボロボロになるほど使い込まなければならない俳優にするんだという想いを込めて、
舞台「トランス」の初日に革の台本カバーをプレゼントしたのでした。。。
振り返ると。。。
舞台「トランス」の構想に着手し、演出に俳優で劇団「殿様ランチ」の主宰・作・演出の板垣雄亮さんを演出にすると決めて、交渉に入ったのが2014年夏。
何もかもあれから始まったと思えるほどの日々。
俳優として駆け出しだった小山悠くんが演出助手をかってでてくれて、いっつも私に怒られてました(笑)
鳥谷はあの頃も面倒見が良くて、言葉足らずな私の怒りの原因を小山君に解説してくれていたようです。
後藤参三というマッチョなオカマを演じるためにプロデューサーの弓田さんに筋トレを教わって肉体改造にも挑戦しました。
見事に変わっていく鳥谷のギラついた目が放つ異様な輝きは苦手でした。
あの作品でコンビとなった板垣さんと弓田さんは映画「はりこみ」で絶妙な役割を果たすことになります。
あの頃、このメンバーの誰もが今を予想していません。
歩んで来た道のりがこれからも進み続ける勇気を私にくれています。
先日、メジャーの映画の役をオーディションで勝ち取った鳥谷。
初日に渡したあの台本カバーはやっと陽の目を見る時が来たように思えます。
映画出演だけでなく、ある監督から指名でドラマのオーディションにも呼ばれています。
迷わず、淀まず、怯まず進んで欲しいものです。
もちろん、私も進み続けます。
もっと早くここに辿り着けなかったのかと反省してる私がいて
やっとここに辿り着けたと安堵している私がいて
いやいや、これからだとカツを入れる私もいます。