キャスティングさんから

 

「最後の二人に残っていたんですが。。。」と連絡があることが増えました。

 

嬉しいようで、結局は出演していないので

 

俳優のジレンマは相当なものだと思います。

 

キャスティングさんがリップサービスでおっしゃってくださっているのではなく、

本当に惜しかったんだという気持ちがこもっているのが分かるので

私はなるべく、言葉のまま、彼らに伝えるようにしています。

 

真摯に俳優の道を歩んでいるミッシングピースの俳優たちだから、「最後の二人」に残っていたことを伝えても甘やかすことにはなりません。

 

では、なぜ、伝えるのか。

 

結果が変わるわけではありませんが、「理不尽な」「手ごたえが分からない」オーディションに彼らが翻弄されることが無いように、

 

キャスティングさんに刺さっている、それがオーディションの意味でもあるんだと伝えたいのです。

 

「今回は別の方に決まりましたが、とってもよかったので、必ずまたお声をかけますので。落ち込まないようにお伝えくださいね」

 

「監督もキャスティングも一押しで。何より代理店が(他の人に決まったことを)悔しがっています。力不足ですみません。

 

「最後の候補に残っていたんですが。ごめんなさい。それにしても〇〇さんはいいですねぇ。透明感が抜群です。前回の〇〇くんも良かったです。」

 

 

 

「最後の二人」ではなく、別役でというオファーもあります。

 

同じ作品で別役オファーもあれば、

「あの時、よかったので、その印象がとても強かったので」別の作品でのオファーもあります。

 

ミッシングピースが目標としているのは提案型と依頼案件です。

 

つまり、

「案件に対してエントリーしてオーディションを受けて結果を出す」通常のやり方とは別に

 

「〇〇はこんな役が合っているので、こんな企画はどうでしょう?」

 

「この案件の募集対象はXXXXXなので、〇〇は条件から外れますが、合っていると思うので、一度、審査していただけませんか」

 

そして依頼案件とは

「監督が〇〇さんを使いたいと依頼があって。オーディションに参加いただけませんか」

 

「〇〇さんの△△のCMを見て、ご連絡しています」

 

「舞台、△△を観ました。ぜひ監督に会ってもらいたいのですが」

 

 

これらは俳優たちが紡いできたものを事務所という受け皿がもたらすことのできる仕組みです。

 

単発ではなく、継続している事業だから可能なことです。

 

blogに出演情報を掲載するのは誇らしく、嬉しい限りですが、

 

 

 

 

 

「結果(出演)だけに囚われずに俳優と向き合い、途中の道のりも大切にしていこう」

 

 

これがミッシングピースです。

 

俳優が折れずに一つひとつのオーディションで出演ではない「結果」を積み上げてくれるから、私たちはまた、先へ進むことが出来ます。