上半期が終わり、下半期が始まるとき、心機一転のつもりで、ミッシングピースの俳優とたくさん話をしました。

 

 

肉体的に疲れたことから精神的にも追い込まれて吐き出せずにいた俳優の話を聞いてやるだけで、前に進める強い人。

 

 

まずはとにかく、言葉にしなさいということを実行して、やたら私に連絡をしてくる素直な人。

 

 

何かを掴もうと行動を変えた行動力のある人。

 

 

自分が通ってきた道だからと、話を聞いて教えてやる思いやりのある人。

 

 

その先輩のアドバイスや話のおかげで心配なこととかスルスルと解消されて、なんか、ほんとに、いい先輩達に囲まれてるな〜とシミジミ感じ、私に伝えたくなった、先輩の背中を見ながら、頑張りますと、感謝の心を言葉と行動に移せるようになった人。

 

 

「自分がどう見られているのか、自分をどう見せたいのかという事に執着していませんか。」と私に指摘され、自分の足りなさに気づき、打破しようともがいている人。

 

 

どうしても「場」を支配したがってしまう勝気な自分に気が付いて、コントロールしようとしている人。

 

 

話をするようになってから、それぞれに成長の瞬間を見つける機会が増えました。

 

 

一瞬にして成長したなと感じたある若い女優の話をさせていただきます。

 

 

彼女はオーディションで泣けなかったことについて、語りました。

 

 

(私が泣けなかったこと、涙をこぼせなかったことが問題ではなくて、そこまで感情を上げられなかったこと、そこまで集中できなかったことが問題なんですよと諭した後)

 

 

「確かに…、涙を出すという結果にこだわってしまっていたところはありました。
そこまで感情を持っていけなかったことが反省点です。
同じことでも捉え方が違うと、
次に繋がる改善点も違ってきます。
ありがとうございます。

一つ一つのオーディションで、
失敗できない責任感を感じながら
本気でやれているか?と言われたら、
私は全くやれていないなと思いました。
これはオーディションだから、と
心のどこかで少しでも緩い気持ちがありました。
もっと、毎回のオーディションで
オーディションだけど、オーディションだとは思わずに、
俳優としての一つの仕事だと思って、
責任感、緊張感をもって
集中力につなげていきたいです。
次回は、そこを意識した上で
オーディションに臨みたいと思います。」

 

 

さらに彼女は語ります。

「失敗できない責任感を
普段の鍛錬でどう持つことができるか、
全体を通しての今後の対策、準備は
もう少しじっくり考えます…。
なんとなく、今
自分の中で、これかなと思うことは浮かんでいるのですが、まだしっくりこなくて…、モヤモヤ…です。
少し考えて、今の自分なりに
次に生かせることが見つかったら
言います!!!」

 

 

自分で探して考えて、やってみて、分からなかったらアドバイスを求める。

 

 

彼女なら、少しずつでも階段を昇っていけるはずです。