季節の変わり目には雨が降ります。
そういうところには前線が 停滞しやすく梅雨のような症状を示すことが多いので、
この季節の雨を菜種梅雨と言います。
秋と夏の境目は秋雨、
冬と秋の境目は山茶花梅雨:さざんかづゆ。
どうやら簡単に季節は変わってくれないようです。
行く季節と来る季節がぶつかって、しばらくは力比べをしているようです。
もし、涙を流すような出来事があったら、それは季節の変わり目、つまり何かの転機なのかもしれませんね。
著作者:sabamiso
蘊蓄(うんちく)
季節ごとに降る雨には色んな名前が付いています。
春は桜雨、春時雨(はるしぐれ)
梅雨になると、走り梅雨、迎え梅雨、卯の花腐し(うのはなくたし)、黴雨(ばいう)、五月雨(さみだれ)
雨が降らなくったって、空梅雨、早梅雨(ひでりつゆ)、枯れ梅雨
梅雨と夏の間には戻り梅雨、返り梅雨、残り梅雨
梅雨には男女があるらしく、男梅雨:晴天が多いが降ると激しい、ザーッと降ってカラッと晴れる梅雨のこと、女梅雨:弱い雨がしとしとと降り続く梅雨のこと)
夏は、青葉雨、翠雨(すいう)、緑雨、瑞雨(ずいう)、穀雨(こくう)、甘雨(かんう)、洒涙雨(さいるいう):七夕に降る雨。織姫と牽牛が逢瀬の後で流す涙、あるいは逢瀬が叶わなかった哀しみの涙の雨
秋は秋入梅(あきついり)、秋霖(しゅうりん)、秋湿り、
冬は氷雨(ひさめ)、冬雨(とうう)、寒雨(かんう)、凍雨(とうう)