いつもの朝ご飯を食べる間もなく忙しい朝。
子どもたちは新学期、パパは初出勤、ママはバタバタとお仕事。
誰もいなくなってホーーっと息をつく間もなく電話やらややこしいLINEやら。
運び込まれているおやつを眺める。
突然変更になったランチのリクエストに思案する。
オムライスが食べたいと言うので早起きして作った。
それなのに、姉ハイジが出かけた後、妹ハイジが小さな声で、ハンバーグ。
オムライスが苦手で食べられないのに姉ハイジに押し切られた模様。
気もそぞろなのは、姐御に虐められている美和さんが来るというのに、姐御も来ると連絡があったこと。
わたしと美和さんがお友達になっていることは姐御にはまだ言えない。
そろそろ言わないと、嘘のつけない美和さんがパンクしそうになっているが、わたしも何かと忙しい。
姐御、来るならすぐに来てと連絡。
忙しいオーラを出しまくったが姐御も言いたいことがあるようで帰ってくれない。
病院帰りの美和さんが来てしまったらどうしようと気が気でない。
やっと帰ってハンバーグを作り、間もなく二人が帰ってきた。
腹減った腹減ったとツバメの子みたいに騒ぐ二人にプレートを並べる。
そこへ、美和さんが来た。
ご主人が車で待っているので走って行ってご挨拶。
よく似ているご夫婦だと思った。
正直そうで誠実そうで、この二人なら判断に間違いはなさそう。
美和さんの差し入れは子ども向け。
絶対に食べないとママが言っていたホウレンソウやオムライスを完食。
なるほどね、わたしに気を遣っているんだね。
姉ハイジはあっという間に完食。
というか、また脱いでいる。
ママが帰ってきて涼しい部屋で賑やかに女子トーク。
減収など気にもしない逞しさ、年上は強い。
7個余ったハンバーグを持たせる。
ハイジたち、パパが大変なことになっていると察しているようで、ベタベタとは甘えなくなったらしい。
両親ともに甘いからね、いい機会だわ。
県立総合科学博物館のXに載っている写真。
可愛く見える撮られ方を研究している姉ハイジ、いい顔をしている。
昨日の朝刊の写真。
横顔ぶっさいくでフルネーム出されたと怒っている姉ハイジ。
父親と娘の組み合わせで参加が田舎の県では珍しいのかもしれない。
夜になり、差し入れの煮物を持って姉ハイジと息子が来た。
初出勤の出来事を聞いている間、おんぶをせがむハイジ。
おぶってやるパパ。
どちらも上半身裸で見ている方が暑苦しい。
というか、甘えなくなったハイジはどこに行ったのか。
大人の階段、戻ってはいかんやろ。
姐御が新しいかごを持ってきた。
これを編めという圧