9作目か10作目か迷うけど、作り始めでいくとこれは9作目。
10作目は抹茶かき氷になる。
サスペンダークリップの位置が笑える。
10番目が先に完成したので、追いつこう。
雷鳴ってときおり激しい雨。
雨の月曜日に招集されたものの、わたしは作るものがない。
仕方がないので最初に作ったかご、基本をやり直すことにした。
リーダーの姉御が怒りまくって不穏な空気。
とうとう3人が突然帰ってしまった。
何とか追いつきたい3人が集まって作り上げたところ、間違っていた。
3人揃って間違えて、それが基本的なところなのでブチブチに切れた姉御。
もともと声が大きいのに、大きな声で叱った。
「そんなやり方は教えてない!」
3人のうちの一人が教えたのが違っていたので、その一人は居辛い。
皆、次は自分が叱られるかと萎縮。
3人がバラバラと、挨拶もそこそこに帰っていった。
9番目をさっさと仕上げよう。
そこへ姉御から電話。
さんざん愚痴を聞いて、難しいメドゥーサバッグを作る羽目に。
夜が明けて、メドゥーサと格闘。
栄えある10作目。
夜が明けて、雨。
9番目を仕上げよう。
4本丸編みで編んでチューブに通す。
完成。
月曜日の展示に持って行くために作った。
姉御が出した条件は、持ち手は編んでチューブにすること。
サスペンダークリップなどの持ち手はダメだとか。
理由は、注文している持ち手が間に合わず、使えない人もいるから。
4本丸編みがろくに出来ない自分、そんなこと言うなら出さないと決心。
でも、そうもいかず、新しく編んだ。
新しく編んだりしない人は姉御に刃向かって帰ってしまった。
「やる気がなくなった」
と、捨て台詞。
叱られて帰ってしまった3人、捨て台詞の1人。
完成出来ない数名。
これだと展示品が何個になるか分からない。
仕方なく大きなバッグに4本丸編みチューブを付けた。
この3個を展示用に出そう。
チューブの持ち手、作るのも持つのも好きではない。
姉御は若い頃から言葉がきつく怖いと思われている。
自分は真っ直ぐだと自慢げに、ビシビシと人前でも叱るジャッジ好き。
筋が通っていることは認めるが、相手を傷つける。
正論にのみ価値があるという、大変苦手なタイプ。
苦手なのに、姉御は年を取ったせいかわたしを頼りにしている。
狡猾で配慮があるのと真っ直ぐで知恵が無いのと、どうだろう。
狡猾で知恵が無いのが最悪だけど、それよりはマシだと諦める。
真っ直ぐで配慮がある人はこの世にいる。
心から尊敬する。
今夜も雨。
月曜日の展示に、何個集まるだろうか