引き続きの
同じスクリーン同じ座席
新宿武蔵野館にて 
 
ある一生
 
 
1940年代前後のアルプス、
孤児のアンドレアスは親戚一家に預けられる
 
しかし労働力としかされない上に
当主からはことあるごとに折檻を受ける
 
唯一面倒を見てくれていた女性も亡くなり
彼は家を出て行く
 
日雇い労働者として働き、
ロープウェイの大工事に職を得て
ついには結婚もするが、
ここでもまた…
 
過酷な運命に翻弄さてつつも、
地に足をつけて前を向く主人公
 
終盤ではようやく春が、
と、涙してしまったのだが
それもまた別の展開が待っていた〜
 
こんな秀作でありながら
微妙な低評価なのは
このシーンのせいかな、とも思う
haha 的にも衝撃だったが、
今思い返せば
こういう展開でなければ
彼はこのようには帰結できなかった
ってことだな
 
それにしても主役の演技がすごい、
幼少期を新人のイヴァン・グスタフィク、
青年期を新人のシュテファン・ゴルスキー、
老齢期を性格俳優のアウグスト・ツィルナー、
ってことなんだが、
この統一性とかイケメン性とか???
すっかりこの人生に惚れてしまったわ
 
ついでに言うと、
走馬灯っていう概念があるやなしや、
とか、
月面着陸はやっぱり世界共通認識、
とか、
枝葉なんだけど
やっぱり神は細部に宿るんだね
 
アルプスの壮大な景色を楽しみつつ、
ああ、自分にもっともっと、
この画面を深くしっかりと
享受する感性があれば〜〜
なんて、切望、
いや、ちょっと今更の絶望も、
してしまったのだった…
 
で、名言が多いと思ったら
原作が有名な小説だったのか、
毎度の不勉強なり
 
 

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