関心領域 ☆ 情報なしで観たかったっっ

なぜか予告編以前から知っていたので これは是非ともと、 グランドシネマサンシャイン池袋へ   関心領域  

  なにで知ったのか忘れたが、 長らく予告編もやっていたので すでに大いなるネタバレではある   第二次世界大戦中のポーランド、 自然豊かな地に暮らす軍人の一家 家長の父は司令官という地位で、 戦時中とは思えない贅沢な暮らしぶりで 子宝に恵まれた妻は庭いじりが趣味だ   近隣から時折聞こえる銃声や、 なんともいえぬ物騒な声には慣れっこか ピクニックや川遊びで家族は優雅に過ごす   しかしある日異動の内示が出て、 妻は失望し、ここに留まることを願い 夫は単身赴任となる…   っていうことだけの知識で観てほしい、 ってか、そうしたかった〜〜、 が、そもそもが宣伝文句で はっきりとその地名が記されているから 書くしかないのだが…   そう、この塀を一枚隔てただけの、 隣がアウシュヴィッツ収容所であり、 司令官である人物はヘスであり、 バックグラウンドで立ち上る煙や 人の声はユダヤ人たち…   しかしその姿は直接は映さないし、 リアルな描写はない   関心領域という無関心が どれだけのものかは、 観ているこちらさえもが 取り込まれそうで恐ろしい   去年の ヒトラーのための虐殺会議 、 その現場編とでもいえそうな一貫性、 つまりはどう描いても、 ナチスの首脳陣のリアルなのか、 空恐ろしいとしか言えない   そんな快適な暮らしをしていたら しかも踏み込む必要のない現実なら 敢えて目を向ける必要はないのか そこで豊かな暮らしを送りつつ、 幼子を育てていけるのか…   基本的に客観的に描いているのだが わずかに妻の来し方がわかる場面もあり、 これが逆に強烈なインパクトで このお母さんがフツーであってほしいと 強く望んでしまった   実際には不要ではあるが、 続編があったら知りたい、 この家族のその後を、 なんてね   淡々とした中にも A２４ぽい描写あり？？？ いやぁ、映画の可能性は無限だねぇ      
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