午後のライブに合わせて、
久しぶりの、
新宿は K's cinema にて
 
わたしのかあさん 天使の詩
 
 
ここはレアな上映作品が多いので
行かなければ予告編も見られない??
で、予備知識なしでのこれ、
評価も高く、何より時間がぴったり〜
 
障がい者施設の園長高子は
絵本執筆を打診されて、
自分の母親に思いを馳せる
 
小学生の高子にとって
明るく裏表のない母は
ただただ恥ずかしい存在でしかなかった
 
なにしろ授業参観でも
大きな声で応援し始めるし、
とんちんかんな答えを発言するし〜
 
そんな母親が、
実は養護学校の出身だったと知り
ショックを受ける
 
自分の親が知的障がい者であることを
受け入れられない高子に、
周囲で見守ってきた大人たちは
母親清子の素晴らしさを説いていく
 
実際に周囲と関わる母親を見て、
その意味に気づいていく高子は
次第に両親を受け入れて、
さらに親友とともに地域の活動を始める…
 
という障がい者に目を向けた少女の
成長記という形をとる啓発作品で、
この手の作品につきものの
素人さん総出演がどうなることやら〜〜
と出だしは冷や汗ものだったのだが、
常盤貴子や安達祐実、渡辺いっけい、
といったベテラン俳優陣が
しっかりそれをカバーし、
回想での子役が上手く、
かあさん役の寺島しのぶが見事で
あれこれを払拭してくれたのは確かだ
 
それでも唐突な政治的な表現、
さすがにプーチンについてのシーンは
どうにも納得がいかなかったな
それがいろいろな意味での妥協なのか、
はたまた監督自身がどうしても言いたかったのか
 
そういう主張ってのは、
作品に沿った形でしてくれないと
フツーに物語を観ていたものには
むしろ共感できなかったりするのよね…
 
と、このあたりの残念さはあったものの
障がい者夫婦が子どもを育み、
こうして幸せに暮らして
なおかつ地域の意識を変えていく、
っていうことには確かに心打たれる
 
帰宅後に調べたら、
なんとこの監督、
御年92歳ってっっっ
70歳で監督デビューして
これが10作品目だという
いやはや恐れ入りましてござる〜
 
とはいえ、
映画ファンとしては
そういう背景は抜きにして、
スクリーンで映ったものがすべてだから
ちょっぴり不満も許してくだされ〜〜
ちなみに撮影は
あの、高間賢治キャメラマンなり、
それでも結構、苦労されたと思うなぁ
 
山田火砂子監督、
次回作をさらに期待しておりまするっ
 
 
 

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