夜のライブに合わせ、
本当はホットヨガも組み込むつもりで
早朝の回を予約、
が、明日からの京都の用意がまだで
とりあえずはこれだけ観て帰るハメに〜
 
とにかく
シネ・リーブル池袋にて
 
うさぎのおやこ
 
 
小柄な女の子玲は、
パチンコ依存症らしい母親と二人暮らし
大家が家賃の請求に押しかけ、
二人の生活はほぼ破綻している様子だ
 
実はこの玲、
小学生にしか見えないが22歳
障害者年金を受給していて
母親がそれを使い込んでいる
 
ケースワーカーの若い女性が心配するが
以前の担当医柊先生が急死してしまって
玲には心を開く相手がいない
唯一の救いは頭に被っているうさぎで、
柊先生がくれたものだ
 
新しい担当医、
今度はカメレオンを被った通称レオン先生
玲が万引犯と誤解された際に、
きちんと話を聞いてくれて助けてくれた
 
それ以来、心も通じ合って、
仲良くなっていくのだが
母親の方は相変わらずで、
ついには親子喧嘩の果てに暴言を吐く
傷ついた玲は、自ら働こうと思うのだが…
 
この22歳の玲、っていうのが
果たして先に書いたように女の子、
なのかどうか、
この読みは、あきら、であって、
途中で出会うレオン先生は
最初っから、あきらくん、と呼びかけている
 
くん付けイコール男子でもないが、
この容姿イコール女子でもないか??
と、最後までもやつくのは
これもまた作品の狙いなのかな〜〜
と、帰宅後にあれこれ作品情報収集、
が、そもそもホームページもない
この女優さんの情報も劇団名しかなく…
で、ようやくこの演劇集団テンアンツにたどり着いた
 
本人は女性だが設定はどうか??
まで深読みしてしまうが、
それはまぁ置いといて
 
見た目こどもという障がいをもっていて
夫を亡くした母親は疲弊している
子どもの年金をあてにして暮らすが
決して子どもが憎いわけではない
典型的なネグレクトだが
この母親役の徳竹未夏という女優さんもすごい
 
言ってしまえば安藤サクラが演りそうな役、
だが彼女だったら演技力が鼻について
スマートすぎたかもしれない
比べること自体が二人に失礼だけれど
どうにも印象がダブってしまって〜
 
つまりはそれほどに、
この人がいいってことなんだけど
(超褒めてる)
 
さて、働きに出る玲が選んだのは
なぜかデリヘルだったりして、
そこから危険な冒険になるのだが
デリヘル嬢との交流が面白い
 
現実から逃げたいその女が、
私たちは自由、誰でも自由だと
玲に教える
 
そんなシーンの積み重ねで
ちょっとずつ前に進む玲の物語は
とても優しく包まれていく
 
冒頭から
人物のクローズアップ多用で
いや、ちょっと無理かも、
さらには役所関連のお芝居、
棒読み感が…
と、かなり危惧したんだけど、
それを超えると???
精神科医の訳知り顔も次第に慣れ、
デリヘル嬢もいいクッションに〜
そしてやっぱりさっき書いた通り、
母娘が素晴らしくて引っ張られた
 
万引きのくだりでよくわかる
日常の思い込みの怖さ、
なかなか突き刺さった作品なり
 
最後の最後の歌は
あそこまで語らずとも…
って感じだったけどもね
 
 
 

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