先日の裁判傍聴続編があるため
今日も霞ヶ関へ、
で、その前に
ヒューマントラストシネマ有楽町にて
 
12日の殺人
 
 
2016年、
雪山を望む街グルノーブルの深夜、
仲良しのナニーに引き止められつつも
クララは上機嫌で家路に着く
途中では動画でナニーに笑いかけるが
その直後、何者かに呼び止められ、
液体をかけられて火をつけられる
 
翌朝、その遺体が発見されて
警察のチームが捜査を開始、
奔放だったクララの生活から
容疑者は次々に浮かぶのだが、
どうにも決め手を欠いて
捜査は行き詰ってしまう〜〜
 
という未解決事件、
実話小説が元だというので
本当に未解決だったのか否か、
まぁ、映画として観るなら
どちらでも良いとも言えるんだけど
 
すっきり解決が王道だとしても、
あるいはバッドエンドもありとしても、
あえてこのモヤつく未解決、
っていうテーマを選んだところに
共感を得られるのかどうか
挑戦的な映画でありそうだが、
実際に描いているのは
ごくごくフツーに丁寧な捜査とか
刑事たちの日常生活の重さとか、
被害者家族や友人の重荷、
さらには容疑者とされるものたちの人生…
 
どれもが人間としてのフツーだったり、
普遍だったりズレだったり、
 
要はこの世界に完璧はなく、
解決できなくても仕方ないのか
それなら完璧な犯罪もないはずだが〜
なんて堂々巡りしつつ見入る作品かな
 
冒頭で早くに殺されてしまうヒロイン、
だが彼女をめぐっての考察からは
その奔放さを見下すのか愛するのか、
ここもまた堂々巡りしながら
なんとも小難しくなってしまうけど
つまり頭脳戦的に楽しめたのだった
 
と、今回もうまく説明できないや、
どんどん文才(なんて元々ない)が
消滅していく今日この頃
ま、それも自然な老いなら仕方ないかぁ
言葉にできなくたって
楽しめたならいいってことで…
 
 
 

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