ビヨンド・ユートピア 脱北 ☆ ドラマのような現実 | AB型☆がんこhaha日記
このところ期せずして
ドキュメンタリー映画が多い
今日もまたこれ、
シネ・リーブル池袋にて
ビヨンド・ユートピア 脱北
韓国の牧師キム・ソンウンは
北朝鮮から人々を逃す手伝い、
つまり脱北者の支援活動をしている
南北朝鮮なら近いと思いきや、
脱北のコースは
まず川を渡って中国に入ることから始まる
中国は警備を強化していて
見つかれば送還されて命は危ない、
そこを越えたとしても、
延々と中国の国内を潜んで進み、
ベトナムやラオスを経由、
ここではジャングルを越えなくてはならず、
タイに入って初めて成功したといえる
キム牧師はこれまでに
1000人もの脱北を手助けしたが、
毎日彼の元には支援の要請が入る
当然全部を受けられるわけではない
今回は小さな子ども2人と
80歳の女性を含む5人家族を支援、
大所帯で目立つため、困難を極める
行く先々でブローカーなる人物がフォロー、
もちろん金で動く人間たちだが
彼らとて命懸けの仕事に違いはない
決して声を上げて泣かない幼女、
まだ祖国を信じている祖母、
そんな家族が、
おそらくはフツーの家族が、
いのちからがら、
故郷を捨てて逃げなくてはならないのだ
同時進行で、
すでに脱北した女性が
残してきた息子を呼ぼうとしていた
実際に息子と電話で話しもしたが、
その後ブローカーから入る情報では
見つかって捕らえられてしまったという
情報が錯綜する中、
実母から息子をそそのかすなとの伝言、
さらには息子が拷問で大怪我を負ったと…
そんな事態の進行の間に、
北朝鮮の実際の映像や証言が入る
外国映画を観て公開処刑されたり、
強制労働で人々が死んでいく姿は
実際の映像もあれば、
リアルなアニメーションで描かれる
(これは日本の作家の作品らしい)
最初に予告編を見た時に
ドラマだと思ったほどだったが
まさに質の悪いドラマのような、
悪者たちの悪行三昧
この先に希望なんてあるのか
偉大なる首領様一族を信じる人民、
その洗脳のために聖書をヒントにしたのも凄い
だが逆に思った、
この一族からもしも、
本当の意味で知恵のある優れた者が出て
ロケットや核兵器にかける金を
人民のために使うようになったなら
もしかして本物の理想郷になるのでは…
なんてね、
でも、それくらい思わないと
よその国の我々なんて
なんにもできないんだもの…
そしてやっぱり、
あのミャンマー・ダイアリーズ同様に
これこそを映画にして世界に放つ、
映画の力に心からのエールをっっ
映画ランキング
にほんブログ村