毎度の時間合わせの選択だったが
やはり外せなかったのも確かで、
角川シネマ有楽町にて
 
ヤジと民主主義 劇場拡大版
 
 
テレビのない生活も長くなって、
このニュースも聞きかじった程度
 
2019年、
札幌の繁華街で当時の安倍総理が
地元候補の応援演説を行う
その人気も絶頂期か、
みんなきゃあきゃあ、
タレントを見る勢いだ
 
ケースワーカーの男性は、
当時他の場所で巻き起こった
演説中に反対派が盛り上がる
という映像を思い起こし
直接声が届く場所で自分も、
という思いが募って現地へ向かうが
声を出す空気はまったくなかった
 
このまま帰るか葛藤した挙句、
後悔したくないと声を上げる
それはいわゆる野次で、
ただ、増税反対、安倍やめろ、
といった類のものだったが、
すぐに警察官に取り囲まれてしまう
 
その勢いとは反対に、
周囲の冷めた反応に驚くが
いやこれもまた、現代だな、
時折好奇の目、ドン引き、
動画撮影もあるがほとんどが
我関せず、それよりも安倍ちゃんだ〜
 
引きづられて追いやられ、
何もしていないと押し問答になる
警察官たちの言い分は
迷惑がかかるだろ
そうこうしている間に演説は終わる
 
一方近くで演説を聞いていた女性も、
その男性のあげた一声を聞いて
勇気を振り絞って声を上げた、
言っていることは同じだが
こっちもすぐに女性警官を含めた
4、5人に取り囲まれて
文字通り押さえ込まれる
 
離れたところまで押されていき、
女性警官二人に腕を掴まれたまま
ずっと歩き続けて2kmにも及んだという
 
その間の会話が生々しく、
女性警官は、
なにか飲む??
お金あるよ、
コーラ??
ジンジャエール??
 
恐ろしすぎて身の毛がよだつ、
とはこのことだ
 
中高年の女性たちもそうだ、
二人組でA3くらいの、
手作りポスターに
老後の2000万円は無理、
ってなことを書いて持参していた
小脇に抱えていただけなのに
警官に囲まれる
 
これが今の日本なのか、
恐ろしすぎて今思い返しても
涙が出る
 
もちろんこれが裁判になる、
警察も対抗する
これは危険を予防するためだ、
けれど元警察関係者や法律家は
法律を逸脱する行為だという
 
あ、全部書いてしまいそうなので
ここまでにしておくが、
知っている人は知っている話で、
これが実際の映像と共に語られて
本当に本当のことだとは
見ていても信じ難い
 
控訴審での北海道警の証拠資料がすごい
原告も思わず笑っていたが、
Yahoo!ニュースのコメント欄の意見や
もしも排除しなかった場合の予測芝居や
もうホント、ここまでやるか??
しかもそれで受け入れる裁判官がいた日にゃ
マジで日本死んだよね
 
ベンチに設置された区分けする手すりは
そこで寝ようとする人の排除用だという
 
他者の言葉に耳を傾ける、
なんて言いながら、議論しない世の中
迷惑、というひと言で他者を排除する
こんな風潮が正しいのか、
声の大きい人の正義しか存在しないのか
 
たかがヤジ、されどヤジ、
国会の野次とかとは違う
この重みを知らなかった自分を恥じつつ
目を見開けてよかった
 
ナレーションが落合恵子、
って、レモンちゃんか(古い)
セイヤングを聴いた世代なり
おばあさんの声だったなぁ(自分もね)
 
で、みなさん、
こんな現実も見てみて、
考えてみてほしい
映画だってほら、
宮本から君への裁判もあったじゃん
 
すっかり絶望したhaha だけど、
きっと若い世代は切り拓く、
そう信じてるよ、ずるいけど頼むっっ
 
 
 

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