バイト先のコロナ騒動から
どうも体調もよろしくないので、
ホットヨガは諦めて
TOHOシネマズ新宿へ
 
瞳をとじて
 
 
あくまで抗原検査で陰性だからね、
いろいろと注意を払いつつの外出
と、言い訳しておく
 
映画監督ミゲルの第2作目の撮影中に
友人であり主役でもある俳優、
フリオが失踪する
出だしやラストシーンはあるものの、
中身を撮り直すこともなく、
その作品はたち消えてしまった
 
それから22年、
フリオは投身自殺と断定されたが
未だ遺体もあがらず、真相は不明のまま
それをテレビ番組が取り上げると言い、
ミゲルにインタビュー依頼が来た
 
それに応えながら
フリオの娘アナに会ったり、
かつての恋人ロラに再会したり、
ミゲルにとっても過去を振り返る旅となる
 
その放送直後、
テレビ局に連絡が入って…
 
と、フリオ失踪の謎解きと、
未完成の映画をめぐる面白さ、
実はなんてことない話なのに???
どうにも引き込まれていく
 
テレビ局から頼まれて
その未完の作品を
当時の編集マンから受け取るくだりは
もうたまらなく楽しいのだ〜
いや、別に楽しいシーンではないんだが…
 
棚に山積みになった35のフィルム缶、
懐かしくって涙が出る(大袈裟)
この作品のビクトル・エリセ監督の、
フィルムに対する思いが伝わってくる
なにしろ31年ぶりの監督作品とのこと
今はもう撮影現場のすべてが
変わってしまっているのだから
 
フィルム、
音の焼き付け、
映写機、
閉鎖した映画館…
 
169分、
長尺に怯みつつ挑戦したが、
観てよかった
 
老いを恐れるミゲルが
昔馴染みで友達の編集マンに
うまく老いるコツを聞く、
友は答える
 
恐れず、希望を持たず、
 
なるほどね、
達観とはこのことか
希望を持たずとも、
光が差してくることを
この作品は十分に語っていたからね
 
 
 

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