本日2本目はこれ、
TOHOシネマズ池袋にて
 
PERFECT DAYS
 
 
スカイツリーを見上げる下町、
古びたアパートに暮らす平山は
外を掃く箒の音で目を覚まし、
布団を畳んで1日をスタートする
 
小さな植木たちに水をやると、
ユニフォームに着替えて外へ出る
今日も空を見上げると気分がいい
自分の車で仕事へ向かうが、
カセットテープはその日の気分で選び
いつもいく途中でかけるのが慣わしだ
 
到着してあれこれ荷物を下ろして向かうのは
東京都の小洒落た公衆トイレ、
駆け込んでくる利用者に気を遣いつつ、
手早く丁寧にしっかりと掃除をしている
 
相棒の若いタカシはお調子者で、
遅刻も常習、しゃべってばかりだが
いいところも見つけてしまった
 
昼はいつもコンビニで買って
気持ちの良い神社の境内で食べる
見上げると木漏れ日が綺麗で
趣味のフィルムカメラを向ける〜〜
 
あ、これじゃ全部書いてしまいそう、
なので、やめとこう
 
とにかく丁寧に生きている男の物語、
で、平凡かと思いきや、
日常ってのは誰しもそうだけど
思わぬ出来事があったりするもんだ
だからなかなかスリリングなんだよね
 
大きな事件じゃない、
誰もが出会うような小さなことが
ひとを笑わせたり怒らせたり、
時には泣かせたりする
 
この平山の役所広司はスゴいけど、
それを全面的に信じた監督、
ビム・ベンダースが凄いよね
なにしろ言葉が通じないのに(たぶん)
信用するしかないじゃん??
だってこれ、完全に邦画だよ??
 
自分がもし映画を撮るとしたら、
言葉が通じない人たちを使えるか??
例えばニュアンスだとか、
仕草の違いだとか、
あれこれこだわり、ってかそれ以前に、
正しいかどうかってこともあるし、
そこを任せられるってことは
あ、クリント・イーストウッドの
硫黄島からの手紙、でも感じたが
完璧な信頼関係でしかないよね
 
でもって、この結果、
完全に完璧な日本の映画として成立し、
なおかつ素晴らしい内容なんだからね
 
それにしてもこのアパートの間取りが
どうにも気になって仕方なく、
外から見ると外階段で2階建ての
ごくフツーのアパートだが、
内階段で2階に暮らしてたりして、
でも、1階にフツーの台所もあるのか、
なんてことも、ちょっと楽しいし、
シモキタのカセットテープ屋とかも、
石川さゆりに歌わせるとかも、
あらあら、ホント、知日派なのね
やっぱとことん、
ベンダース恐るべし〜〜
 
 
 

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