名画座が絶滅状態の昨今、

貴重だった午前十時の映画祭も間もなく終了

行けるうちに行きたいものを、と

マイルも稼げるTOHOシネマズ日本橋へ

 

   テルマ&ルイーズ

 

 

1991年製作だから、子育て真っ只中、

映画館での鑑賞本数が最も少なかった頃なので

80年代後半から90年代の作品は、

有名無名ほとんど観ていなかった

 

もちろんこの作品が、女性版明日に向かって撃て、

っていう評判は知っていて、ビデオで観たかも??

と思ったが、やっぱり今回が初見(のはず)

 

ほぼ初恋の相手と18で結婚して以来の専業主婦テルマは

それが当たり前のように、横暴な夫のいいなりの日々

恋人の浮気で悩むウェイトレスのルイーズはテルマを誘い、

彼氏と別れる覚悟も持って休暇に出かけることにする

 

夫に旅行も言い出せないまま出かけるテルマと

彼氏に未練タラタラのルイーズは、

その鬱憤晴らしで酒場で酔っ払うが

テルマがレイプされそうになったことから

ルイーズが相手を射殺してしまう

 

逃亡犯となった二人は、喧嘩しつつも

束の間の自由を勝ち取った気分になっていく…

 

こんな追われる身となった二人が

逆説的に自由になっていく姿の危うさを

ものすごく生き生きと描いていて

女性の機微が本当によくわかってるねっっ

 

人を信じやすいテルマが、

行きずりの青年に騙されるところなんかも楽しいが

夫に電話して、一瞬にして相手の心中を察するあたり

だよな、と、苦笑してしまう

 

明るい逃亡犯でもあるけれど、

もちろんその明るさの後ろに抱えている闇、

性犯罪の被害者の重さ、古今東西変わらぬ悲劇と

二人を追いながらも、二人の心に寄り添う刑事の、

ハーヴェイ・カイテルがむっちゃ役得〜〜(大好き)

 

ルイーズ役のスーザン・サランドンのうまさは

今更言うまでもないが

おとなしい鬱屈した主婦から自分を解放しつつ、

覚悟を決めるテルマのジーナ・ディビスがはまってる

もともと大好きだったけれど、このカッコ良さっっ

ジーンズ姿が抜群だし、何しろカワイイんだもの、

女も惚れるね〜〜

 

繊細な脚本はカーリー・クーリという女性だそうだけど

それを監督したリドリー・スコットの手腕にも脱帽

 

そういえばこの前観た最高の人生の見つけ方

吉永小百合さんは、もともと天海祐希と

こんな作品を演りたいと話していたそうで、

さもありなんと思ったけれど、こう言っちゃ失礼だが

何をやっても吉永さんなので、ちょっと難しいかなあ〜〜

でも、怖いもの見たさ、日本版テルマ&ルイーズ、

ちょっと楽しみかもしれない(誰と誰か???)

 

さ、今日はいい気分のままさっさと帰って、

自分のお仕事に集中いたしますっっ

 

 


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