今日８月１５日は終戦記念日。あの第二次世界大戦、太平洋を挟んでアメリカと戦った日本が、ポツダム宣言を受諾して、無条件降伏を決めて、昭和天皇が終戦の詔勅をラジオ放送で全国民に伝えた日です。東洋の小さな島国の日本が、中国本土、東南アジア、アメリカと無謀な戦いに突き進み、最後はソ連の参戦で満州で惨敗、広島・長崎に原子爆弾を投下されて、遂に無条件降伏をしたのが６７年前の今日でした。今の若者には、日本がかつてアメリカと戦争をした事すら知らないと言う人が増えているそうですが、僕の父は徴兵されて中国戦線で戦った、もと日本軍兵士でした。父は厳しい戦闘を潜り抜けて生き延びましたが、中国で戦闘で中国人を殺した事が、心の中でトラウマで残っていて、１５年ほど前に、父の願いで一緒に中国に慰霊の旅行に連れて行きました。その時に訪れた各地で、父が数珠を片手にお経を唱えながら祈っている姿が、今でも心に残っています。僕がかつてフロリダで歴史的な有名ホテルを買収し、改修後にホテルの正面に米国旗と共に日章旗を掲げたら、翌朝に日章旗が引きずり落とされて、焼かれると言う事件がありました。フロリダはアメリカの退役軍人が多く住む地域で、戦時に日本軍と戦った米国軍人が、日本人が財力でアメリカに進出して、歴史的にも有名なホテルを買収して、日章旗を掲げた事が不愉快だったのでしょう。当時の僕の心の中にも、父の世代が完膚なきまでに負けたアメリカの地で、歴史的なホテルを買収したぞと言う驕った意識があった事も事実です。
さて、そんな過去のいきさつは別にして、今朝の南那須は涼しくて、恒例の朝の散歩も爽やかでした。上の写真は今朝の散歩道。最近、散歩道を３ルート開拓して、三つとも距離的には同じくらいなのですが、ほぼ１時間のコースです。その日の気分でAルート、Bルート、Cルートのどれかを決めます。
今朝はBルートで、大きなキノコを発見。見た目には「ホンシメジ」に似ていますが、知らないキノコは食べるのは危険ですから、写真だけにします。
散策路の脇にショウガが自生していて、今頃が花の最盛期、真っ白で可愛い花を楽しませてくれます。
秋の代表的な花である萩もちらほらと花を見せてきました。
高山から亜高山で咲く「レンゲショウマ」が群落で咲いていました。
「ヒメシャジン」（桔梗科の多年草）が一株だけ、綺麗な紫色の花を咲かせていました。
母が庭で育てている｢サギソウ」が、本当に白鷺が飛んでいる姿そのままで花を付けました。
平和な時代に生きて、豊かな自然を満喫できる現在の幸せを改めて感じる一日でした。
