『 SURVEILLANCE 』 TRIUMPH | かつぼうさんのブログ

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お騒がせレッズサポーター・かつぼうさんのブログです
レッズの事はもちろん、最近ハマっている音楽や我が家の飼い猫、
大好きな歴史の事等を「軽い暴言」を含めて(笑)書いていこうと
思っています。なにとぞ生暖かい目で見て下さい。

何と、6年ぶりの音楽アルバムの紹介です!
 

先日、浦和レッズの試合のモチベを高めるためにカナダカナダTRIUMPH というバンドの曲 ( FIGHT THE GOOD FIGHT ) を歌詞/和訳込みで紹介しましたが、その時に一緒に引っ張り出したのが今回紹介するアルバムです。リック・エメットというバンドのヴォーカリスト兼ギタリストが脱退する前の1987年にリリースされた、事実上同バンドの最後のアルバムです。アルバム名は「SURVEILLANCE」(以降、「本作」と記載)、で「監視」という意味です。

 

triumph

↑アルバムジャケットです。デザインも秀逸です。

 

同バンドの曲としては、先日紹介した「FIGHT THE GOOD FIGHT」が最高でしょう。ですが、アルバムとしては本作が最高だと個人的には思っています。理由は、曲は粒ぞろいですし、何よりアルバムの展開/流れが見事なのです。

 

アルバム紹介に行く前に、このバンドについて少し。メンバーは、リック・エメット(ヴォーカル兼ギタリスト)、ギル・ムーア(ドラム兼ヴォーカル)、マイク・レヴィン(ベース兼キーボード)という3人組です。70年代後半~80年代中盤に地元カナダやアメリカでブレイクした、シンプルでストレートなハードロック炎を聴かせてくれる非常に良いバンドです。80年代中盤に段々勢いが無くなってきてしまい、1987年の本作リリース後に上にも書いた通り、中心人物のリックが脱退。バンドは若いギタリスト2人を迎えてもう一枚アルバムを出した筈ですが、勢いは取り戻せなくバンドも解散しています。

 

カナダの3人組のバンド」と言う事で、よく「 RUSH 」と比較されたそうです。でも、RUSHはプログレッシブロックで、TRIUMPHはあくまでハードロック。RUSHのヴォーカルはゲディ・リー1人だけに対して、TRIUMPHにはヴォーカルが2人いて、曲によって歌い分けています。う~ん、何を比較したのでしょうか?

 

尤も、両者には「カナダ出身」「3人組のバンド」以外にも共通点がありますが。「日本ではあまり知られていない」ところですショボーン。両者ともに、めっちゃ良いバンドルンルンなのですがね.....。ただ、地元カナダでは国民的ヒーローキラキラです。知り合いにカナダの人がいたら聞いてみて下さい。絶対に知っています。

 

 

以下、全曲紹介です。

 

① PROLOUGUE : INTO THE FOREVER ・・・ 本作のプロローグにして、名曲である②のイントロ。透明感のある音を出しているマイクのキーボードが良い仕事をしています。

 

② NEVER SAY NEVER ・・・ 「ダメだと言ってはダメだ」という意味ですが、これをこのアルバムを最後にバンドを去ってしまったリック・エメット自身に言いたかったです(笑)。哀愁を帯びたミドルテンポのロック曲。リックのエモーショナルなヴォーカルも聴きどころです。

 

③ HEADED FOR NOWHERE ・・・ 元ディープパープルのスティーヴ・モーズとのギターバトルは、ギタリストでなくても必聴です。

 

④ ALL THE KINGS' HORSES ・・・ 同バンドの得意技のインストの小曲で、⑤のイントロ代わりなのですが.....。

 

⑤ CARRY ON THE FLAME ・・・ メロディアス&ドラマティックなミディアムテンポの曲で、普通に良い曲なのですが、何と!④のフレーズが曲間に再登場してきます。展開が本当に素晴らしいです、ただただ脱帽です。歌詞の「KEEP THE FIRE BURNING DEEP INSIDE(心の奥深くに燃える炎を消すな!)」は、かつぼうさんの座右の銘の一つになりました。

 

⑥ LET THE LIGHT (SHINE ON ME) ・・・ しんみりくるバラード曲です。前向きな歌詞と優しいリックのヴォーカルが良いです。サビのバックコーラスだった女性ヴォーカルが、ゴスペルっぽくリックのヴォーカルと絡む部分がとっても良いです。

 

⑦ LONG TIME GONE ・・・ 怪しげなイントロから始まる、スローですがヘヴィーなロック曲。「ワウ~、ワウ~」の印象が強く隠れてしまっていますが、その前後のギターソロが何気に凄いです。

 

⑧ ROCK YOU DOWN ・・・ 軽快なロック曲。ギターソロ~曲の小展開~リックが語りかける様な部分ありと展開が変わりまくりますが、曲としては普通です。ですが、①~⑤が凄まじかったので、⑥~⑧でいい意味で「一息」つけます。

 

⑨ PLELUDE : THE WAKING DREAM ・・・ そして、物語は第二章に.....。その始まりと言うべき、インストの小曲です。あまりに切ないリックのギターが良いです。

 

⑩ ON AND ON ・・・ バラードではないのにこんなに泣かせられるのは、メロディが秀逸だからです。ツインリードのギターソロもとても美しい。個人的に、⑤と並んで同バンドで一番好きな曲です。

 

⑪ ALL OVER AGAIN ・・・ 悲しい歌詞も泣けるバラード曲。英語がわかり感受性が豊かな人が失恋直後に聴くと、ますます壊れてしまう危険があるほど、泣かせる歌詞と泣きのメロディが凄いです。リックは天才です。

 

⑫ RUNNING IN THE NIGHT ・・・ とにかくカッコいいミドルテンポのロックナンバー。もともとドラマチックですが、このアルバムを最後にリックが脱退したので(笑)ますますドラマチックに聴こえました。

 

 

またしばらくの間、ハマっちゃうんだろうなぁ.....。