『SLIP OF THE TONGUE』 WHITESNAKE | かつぼうさんのブログ

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お騒がせレッズサポーター・かつぼうさんのブログです
レッズの事はもちろん、最近ハマっている音楽や我が家の飼い猫、
大好きな歴史の事等を「軽い暴言」を含めて(笑)書いていこうと
思っています。なにとぞ生暖かい目で見て下さい。

先日、何気なくアクセス解析を見て少々驚きました。1日平均の倍近い閲覧数があった日クラッカーがありました。「ありゃりゃ、気付かないうちにまた暴言を書いちゃったかな?ガーン」と思い、恐る恐る最多閲覧数のページを確認したところ.....。


それは、白蛇さんの「YOU'RE GONNA~」のページでした。白蛇さんのファンの方に多く来て頂いたのでしょうね。レッズサポ仲間で白蛇さんを聴く人ってあまりいませんからね。


ってか、音楽自体を聴く人が自体があまりいないですからね.....。


という訳で、今回はかつぼうさんが所有している白蛇さんのアルバムを紹介しようと思いました。ただ、本ブログはマイナーブログ。音楽界に燦然と輝くアルバム「WHITESNAKE」(邦題は「白蛇の紋章・サーペンスアルバス)ではなく、問題作である次回作SLIP OF THE TONGUE 」(1989年作品、以下「本作」と記載)をうっかり紹介(笑)してしまいます。


ところで、アルバムの紹介が実に三か月半ぶりです(笑)。12月の川崎でのロック慰安会にも(多分)参加するので、その時のネタにもなればいいかな?


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本作は↑にも書いた通り、歴史的作品の次作です。みんな期待/注目していましたから、もの凄いプレッシャー叫びだった事でしょうね。しかもバンドのメンバーが一新され、前作のメインソングライター(と思われる)だったジョン・サイクスはバンドを去っています。どうなっちゃうんだろう?と皆が心配むっしました。


このバンドのレコーディングメンバーは以下の通りです。


デイヴィッド・カヴァーデイル(vo.)、スティーヴ・ヴァイ(g.)、ルディ・サーゾ(b.)、トミー・アルドリッジ(ds.)


バンドにはもう一人、エイドリアン・ヴァンデンバーグというギタリストがいましたが、負傷してしまいレコーディングには参加できませんでした。


ここでのポイントは、ギタリストのスティーヴ・ヴァイです。違和感があった人選でしたが、バンドのギタリストになった時点でスティーヴには「ALCATRAZZ」や「DAVID LEE ROTH BAND」で実績がありました。どんな音を出すかは、皆わかっていた筈。個人的にはデイヴィッド・カヴァーデイルさん(長ったらしくって面倒くさいので、以下「デヴィカヴァさん」と記載)に何らかの意図があるのだろうと思い、比較的楽観視していました。


ですが、いざアルバムが出来たら..........。評判はめっさ悪かったショック!ですねぇ.....(苦笑)。


これは大学時代にも音楽仲間に言っていましたが、本作はお世辞抜きで100点満点中85点は上げても良い作品だと思います。ですが、何せ前作が100点を遥かに上回っちゃった作品ニコニコです。ファン/メディアは「物足りなさ」とギターの「白蛇らしくなさ」を、全てスティーヴの責任にしていた気がします。


ファンが批判するのは良いのですが、後にデヴィカヴァさん自身が「 俺の名前は 『 デイヴィッド・リー・カヴァーデイル 』 じゃない 」と暗にスティーヴを批判する発言をしてしまった始末(苦笑)。


上にも書きましたが、スティーヴの音楽性はわかっていた筈。この人がバンドに加入したらこうなっちゃうのは十分に予想された事でしたので、批判の矛先メラメラは絶対にデヴィカヴァさんに向けられるべきです。要はもし本作に 「 失敗作 」 のレッテルが貼られてしまうとしたら、責任はスティーヴではなくデヴィカヴァさんにあるって事です。これだけは絶対に譲りません。


個人的に本作は100点満点中85点が上げられる作品だと思っていますが、白蛇さんのファンの間では本作はどんな評価をされているのでしょうかね?12月のロック慰安会が楽しみです。ご意見を聞かせてね、参加する皆様方?


100点満点中85点ですから、「-15」の部分があります。その大部分は、「3曲目叫び」です。3曲目さえなければ、個人的に95点は堅かったと思います。



以下、全曲紹介です。


SLIP OF THE TONGUE ・・・問題作のオープニングは、タイトル曲。力強いミドルテンポのロック曲です。ゴージャスなキーボードで始まる同曲は、新しい白蛇さんの方向性を感じさせる力作です。曲の展開やテクニカルなスティーヴのギターも素晴らしいこの曲の中で、唯一残念だったのは..........。デヴィカヴァさんの無理し過ぎのヴォーカルでした(苦笑)。


CHEAP N' NASTY ・・・ 基本的に①と似たような曲です。観客との掛け合いも意識しており、①よりライヴ向きって感じです。


FOOL FOR YOUR LOVING ・・・ 本作を「問題作」にしてしまった曲!と言ったら言い過ぎかなぁ?それにしても、デヴィカヴァさんは何故この曲をリメイクしようとしたのだろう?リメイクしたらしたで、何故この程度の出来でアルバムに収録したのだろう?ま、何にしても、一切の責任はスティーヴにはありません(しつこい?)。


下の2つのyoutubeリンクを聴き比べてみて下さい。もう「どちらが良いですか?」ってレヴェルの話ではありません。


先ず名作アルバム 「 READY AND WILLING 」 に収録されていたヴァージョン(↓)です。もう最高ですよ!


http://www.youtube.com/watch?v=rEMU6c6y-2U


で、問題作(笑) 「 SLIP OF THE TONGUE 」収録ヴァージョンが↓です。マジで.....(以下自粛)。


http://www.youtube.com/watch?v=D_EOBBGnHsE


NOW YOU'RE GONE ・・・ 「あなたは今(カルロス)ゴーンになりました」という意味ではありません(笑)。つまらない冗談はさておき、哀愁漂うこのミドルテンポのロック曲は、歴代の名曲の中に入れても遜色がありません。十分に名曲たりえる、素晴らしい曲です。


http://www.youtube.com/watch?v=jyj25qKWHVg


KITTENS GOT CLAWS ・・・ 「KITTEN」とは、仔猫という意味。俗語で、「若くてセクシーな女の子」って意味です。こんな曲だったら、スティーヴの方が合っています。実際、プレーは冴えに冴えまくっています。アップテンポでノリの良いロック曲です。


WINGS OF STORM ・・・ 後半一発目は、①と似たような曲です。良い曲だとは思いますが、サビの終わりで曲が盛り下がってしまう気がして、少々曲のバランスが悪い気がします。


THE DEEPER THE LOVE ・・・ 素晴らしい曲です!本当に素晴らしい!本作のハイライトは、間違いなくこの曲でしょう。泣かせる歌詞、メロディ、エモーショナルなヴォーカル&ギター.....。全てが最高レヴェルです。本作を批判している人は、この素晴らしい曲をちゃんと聴いたのでしょうか?ギタリストが誰であろうと、良いものは良いです。


http://www.youtube.com/watch?v=0SeE0wNv44M


JUDGEMENT DAY ・・・ アルペジオのギターをバックに淡々とデヴィカヴァさんが歌い出し盛り上がっていく、スロー&ヘヴィーな曲です。曲間にZEPみたいになる所があり、本作リリース後にデヴィカヴァさんが元ZEPのジミーページと組むユニットが妙に納得できました(笑)。


SLOW POKE MUSIC ・・・ 白蛇さんらしくないファンキーな曲。悪くはありませんが、白蛇さんでなければならない理由もありません。申し訳ありませんが、CDを聴くときはこの曲は飛ばしてしまいます(笑)。


SAILING SHIP ・・・ ヴァンデンバーグが自分のアルバム用に作った曲らしく、なるほど欧州風の哀愁が漂います。まさに、孤独に海原を進む船と言う感じがします。曲の終わりの賛否両論あるであろうシャウト(「スカーーーーーイ!」ってヤツね)はどちらかと言えば否定派ですが、曲の終わりを盛り上げるって意味では「あり」かもしれません。



今回紹介するためにあらためて本作を聴き直しましたが、言われているほど悪い作品ではないと再確認しました。むしろ 「 名作 」 なんじゃねーの? ってかさ、本作に比べたら今の白蛇さんの方がよっぽど叫び..........(以下自粛)。