『 GHOST OF ROMANCE 』 DEAD END

最近、「 DEAD END 」（以下同バンドと記載）を好きな方と知り合い（飲み会＠川崎でですが）、少しだけですが同バンドの話をしました。

レッズサポの仲間にもわずかながら（涙）音楽好きがいて、洋楽バンドについては語り合う事が（少しだけですが）出来ます。ですが、日本のHR/HMバンドに関してはほぼ皆無。本当に人前で「 DEAD END 」と発音した事自体が２０年ぶりでした(笑)。

嬉しかったので、彼らの出したアルバムで所持している最後の一枚である「 GHOST OF ROMANCE 」（１９８７年作品、以下本作と記載）を紹介します。メジャーデビュー作で、彼らの通算で２枚目となる作品です。

左から、MINATO(dr.)、CRAZY COOL JOE(b.)、MORRIE(vo.)、YOU(g.)

以前に３ｒｄアルバム「shambara」（ http://ameblo.jp/m-katsubou/entry-11193559016.html ）と４thアルバム「 ZERO 」（ http://ameblo.jp/m-katsubou/entry-11325670254.html ）を紹介した時にも書きましたが、同バンドはアルバム毎にキャラを変えます。どの作品が好みかは、完全に受けて次第です。

私の回り（まぁ私もでしたが）では圧倒的に2ndアルバム「shambara」の人気が高かったですが、その次は本作だった気がします。え、DEAD LINE？どうだったかなぁ、良いアルバムだとは思いますがねぇ。私も持ってないし。

個人的にですが、本作は他の作品よりもYOUちゃんのギターが前面に出ていると思います。３rdは楽曲重視のアルバム/4thは実験的アルバムなら、本作は「ギターオリエンテッドアルバム」と言えるかもしれません。

私のDEAD ENDとの出会いは「 shambara 」アルバムからですので、この作品は後追いで聴きました。

以下、全曲紹介です。

① DANCE MACABRE ･･･アルバムのオープニングを飾るのは、ドラムの裏打ちとギターのイントロがカッコいいミドルテンポのロック曲。最大の聴き処は、マジでカッコいいギターソロです。ファンの間でも人気のある曲でしょう。曲名は「死の舞踏」という意味でフランス語。

② THE DAMNED THING ･･･これもカッコいいギターイントロから始まる力強いロック曲。ギターとドラムに耳が行きがちですが、曲のグルーヴ感を出しているのはベースです。良い仕事しています。

③ PHANTOM NATION ･･･ギターのリフがマジで秀逸なロック曲。個人的に「この曲を一曲目に持ってきた方が良かったのでは？」と思った程、カッコ良く疾走感もある曲です。

④ THE GODSEND ･･･怪しげなイントロで始まる、スローですがヘヴィーな曲。MORRIEの持つ独特過ぎる世界観とYOUちゃんの怪しさが見事に合体した、素晴らしい曲です。ギターソロも良い。

⑤ DECOY ･･･ベースのイントロが印象的な、ミドルテンポのロック曲。イントロだけでなく、曲を通してブンブン唸るベースがカッコいいです。ギターソロ辺りの変拍子もいい。初期のライブの定番曲で、DECOYとは「おとり」という意味です。

⑥ THE RED MOON CALLS INSANITY ･･･この曲はMORRIEの世界観満載の歌詞と歌い方（アイ、アイ、アイ、アイ･････）を楽しんで下さい。

⑦ DEAD MAN'S ROCK ･･･本作で一番「わかり易い」曲なのではないでしょうか？歌詞が多少(笑)不気味ですが。

⑧ SKELTON CIRCUS ･･･この曲と⑨が本作のハイライトでしょう。カッコ良いアップテンポのロック曲です。メロディアスなイントロやギターリフも良いですが、ギターソロの直前の展開は鳥肌ものです。

⑨ SONG OF A LUNATIC ･･･本作のラストにして最大のハイライトは、雨の音＆優しげなギターにブンブン唸るベースが乱入するカッコ良いイントロで始まるスローですがヘヴィーな曲です。とにかく曲の展開が素晴らしいです。同バンドの中でも屈指の名曲です。

曲の終わりの「雨音＆ドアを閉める音」も良いですね。

いやぁ、あらためて同バンドの３部作を聴きましたが、どれも良いですね。昨年の３月に出た（筈の）再結成アルバムも聴いてみるかなぁ。