逆転の発想、スローロリスの生き方 | かもさんの山歩き

かもさんの山歩き

毎週末、山を歩いてスケッチしてます。
漫画も描きます。

今日の絵ハガキ、

沙漠のきつねフェネック。

 

 

スローロリス。

「ナマケモノはなぜ怠けるのか」

 

稲垣栄洋著。

 

この頃、稲垣さんの本をよく読んでいるな。

 

読みやすくて分かり易い文章で、文章を書く時の参考になる。

 

その中で、自分の生き方に似ているなと思う生き物。

 

スローロリス。

 

 

スローロリスは昆虫を食べる、

 

 

昆虫は食べられないように、素早く逃げる。

 

素早く逃げる昆虫をつかまえるために、昆虫を食べる生き物は動きが早くなる。

 

そして、昆虫も昆虫を食べる生き物も互いに早く動くように進化してきた。

 

ところが、スローロリスは名前の通り、スローである。

 

 

 

これで昆虫を捕まえられるだろうか?

 

ところが、スローロリスの動きがあまりにスローなので、昆虫はスローロリスに気づかないのである。

 

逆転の発想だ。

 

すべての動きがゆっくりだということは、天敵から逃げる時も゙、スローモーだということだ。

 

天敵は、大型のヘビや野生猫、イヌワシなどの猛禽類である。

 

ところが、スローロリスのゆっくりした動きは、天敵達に見つかりにくい。

猫などは動体視力は発達しているが、じっとしている物はきづきにくいのだ。

 

 

 

 

しかし、見つかったらそれが最後である、とはならない。

 

なんとスローロリスには、毒があるのだ。

 

スローロリスに噛まれても噛んでも、敵は苦しむことになるし、場合によれば死ぬことになる。

 

 

スローロリスは、毒で自分を守る。

 

その点は、わたしの生き方に似ていない。

 

 

敵に捕獲された場合は、私の場合は、やはりスローに動くナマケモノにて似ている。

 

ナマケモノは、大型の肉食獣に捕まったら、痛い思いをしないように、全身の力を抜く。

 

その方が苦痛が少ない。

 

この期に及んでジタバタしない。

 

実に諦めがいい。

 

私に似ているというより、私もそうでありたい。

 

一生をのらりくらりと勝手気ままに生きてきてきたのに、今更人並みのことは求めない。