今日の絵ハガキ、
沙漠のきつねフェネック。
スローロリス。
「ナマケモノはなぜ怠けるのか」
稲垣栄洋著。
この頃、稲垣さんの本をよく読んでいるな。
読みやすくて分かり易い文章で、文章を書く時の参考になる。
その中で、自分の生き方に似ているなと思う生き物。
スローロリス。
スローロリスは昆虫を食べる、
昆虫は食べられないように、素早く逃げる。
素早く逃げる昆虫をつかまえるために、昆虫を食べる生き物は動きが早くなる。
そして、昆虫も昆虫を食べる生き物も互いに早く動くように進化してきた。
ところが、スローロリスは名前の通り、スローである。
これで昆虫を捕まえられるだろうか?
ところが、スローロリスの動きがあまりにスローなので、昆虫はスローロリスに気づかないのである。
逆転の発想だ。
すべての動きがゆっくりだということは、天敵から逃げる時も゙、スローモーだということだ。
天敵は、大型のヘビや野生猫、イヌワシなどの猛禽類である。
ところが、スローロリスのゆっくりした動きは、天敵達に見つかりにくい。
猫などは動体視力は発達しているが、じっとしている物はきづきにくいのだ。
しかし、見つかったらそれが最後である、とはならない。
なんとスローロリスには、毒があるのだ。
スローロリスに噛まれても噛んでも、敵は苦しむことになるし、場合によれば死ぬことになる。
スローロリスは、毒で自分を守る。
その点は、わたしの生き方に似ていない。
敵に捕獲された場合は、私の場合は、やはりスローに動くナマケモノにて似ている。
ナマケモノは、大型の肉食獣に捕まったら、痛い思いをしないように、全身の力を抜く。
その方が苦痛が少ない。
この期に及んでジタバタしない。
実に諦めがいい。
私に似ているというより、私もそうでありたい。
一生をのらりくらりと勝手気ままに生きてきてきたのに、今更人並みのことは求めない。