今日のスケッチ。
佐原。
今日の動画。
昭和42年のニュース映画。
私はこのニュース映画を、ハッキリ記憶している。
古いニュース映像を探しているうちに、どこかで見た映像にぶち当たったのだ。
5５年ぶりの偶然の再会だ。
ニュース映画の、葉山の海水浴場での夜の情景。
その１年前、中学のバレーボール部で、宮崎の青島海水浴場でキャンプしたことがある。
夜になるとひっそりして、我々だけでキャンプファイヤーを楽しんだ。
顧問の先生が人生劇場を歌い、誰かが逃げた女房を歌い、私は砂浜に寝転んで流れ星を見ていた。
それに比べて、都会の海水浴場はキャンプ禁止にもかかわらず、若い男女が集まって、ゴーゴーを踊り酒を飲み、騒いでいる。
フクロウ族というそうだ。
一番印象に残っているのが、知り合って30分も経たない男女が海の中で戯れ、抱き合っている場面。
私も早く都会に出て、ああいう事をしてみたいと切実に思った。
私はその程度の人間である。
都会にでさえすれば、バンビちゃん程度の女は掃いて棄てるほどいて、30分もすれば、すぐに恋人が作れるものだと思ったのだ、
だから、私の人生に影響を与えたニュース映画である。
しかし、東京に出てから10年以上も彼女のいない淋しい青春を送るとは、考えてもみなかった。
その頃、昭和42年あたり、永島慎二の漫画「若者たち」漫画家残酷物語、黄色い涙シリーズでも、漫画家の若者たちが、海でキャンプしていて、ふくろう族のチンピラから金をまきあげられる場面があった。
青島の海にもそういう怖そうなお兄さんたちがいたが、中学生の私たちは無視されたな。