数馬の一夜 | かもさんの山歩き

かもさんの山歩き

毎週末、山を歩いてスケッチしてます。
漫画も描きます。

私はあまり登山という言葉を使わない。
 
私は山歩きである。
 
本当は山登りより、山遊びや山旅がしたい。
 
先週、上野原からバスに乗り、鶴峠から奈良倉山、坪山と歩いて、上野原に戻ったが、鶴峠から小菅に抜けて、奥多摩から松戸に帰れば、少しは旅をした気分になるであろう。
 
鶴峠から、三頭山、西原峠を越えて、数馬に下りてもいい。
 
何年も前から、三頭山から笹尾根をたどって、陣馬山まで、もちろん何回かに分けて歩いてみたいと思っているのである。
 
数馬の里で一泊できたら、もっといい。
「数馬の一夜」という田部重治の、大正時代に書いた随筆がある。
 
 
それを読むと、八王子の高原(多分、陣馬山)に登り、五日市に下山(多分、和田峠から吊尾根を伝い戸倉三山の市道山か刈寄山へ歩き下山)後、檜原まで歩き本宿の旅館に泊まり、翌日は北秋川沿いに歩いて御前山へ登り、数馬に下り二泊目。
次の日は三頭山を経て山梨の上野原まで行っている。
 
何年前になるだろうか、三頭山から鶴峠に下った。
そこから、バスで上野原まで行くつもりだった。
 
しかし、鶴峠でいくら待ってもバスが来ない。
 
バス停の時刻表をみたら、なんと、上野原行きのバスが運行されるのは、年内は先日までとなっていた。
 
バスの時刻表だけを見ていて、何日まで運行しているか確認していなかったのである。
 
紅葉も終わり、寒くなりかかる時期だったと思う。
 
地図を見直して、バスの運行しているところまで、最悪、上野原駅まで歩こうかと思った。
 
しかし、距離がありすぎる。
バスでも1時間以上かかるのである。
 
まだ、反対方向の小菅まで歩いた方がいいと思っていたら、運よく小菅村のコミュニテイバスがやってきた。
それに乗って、小菅の湯近くで、奥多摩駅行のバスに乗り継いで帰ったことがある。
 
しかし、田部さんの山旅を読むと、あのあたりを歩いたことがある人なら分かると思うが、その健脚さに魂消る。
 
今日のスケッチ。
 
 
ヨットハーバーの夕景。
 
 
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