田中直紀さん、政治家としては地味で、田中真紀子さんの旦那さんとしての方が有名だったが、民主党政権での防衛大臣となり、国会答弁や記者会見で、防衛問題に関する無知をさらけだして有名になった。
国会審議でのダメ答弁は、今でもユーチューブで見られる。
テレビ中継を通して、日本中に、いや、ネットを通じて世界中に恥じを晒してしまった。
だが、私は同じダメ人間として、親近感を持ったし、野党の追及も、あまり防衛問題の本質にかかわるものでなかったし、むしろ田中さんに同情していた。
田中さん、家庭でも真紀子さんに責められて、ああいうふうにシドロモドロな対応をしているのかなと想像できたのだ。
しかし、自分の答弁の悪さを棚にあげ、秘書だか書記官だかを代えたのはいただけなかった。
平安時代の無能の大臣藤原顕光を書いた時、なんとなく田中さんの顔が浮かんだのだ。
そこで、田中直紀がどういう人なのか知りたくなった。
ところが本もだしていないし、直紀さんについて書かれた本もなさそうである。
そのうち、あの夫婦について書く人も現れるるだろうから気長に待とう。
ダメ大臣といえば「大トラ大臣」といわれた泉山三六大蔵大臣。
吉田内閣のときであり、昭和23年、泥酔状態で衆議院予算員会出たことが問題にされ、さらに酔った勢いで、議員食堂で見かけた女性議員、山下春江に抱きつきキスをせまったことも分かり、野党側は、大臣の辞職を求めて審議拒否するにいたった。
泉山大臣は、責任をとって大臣をやめ、議員も辞職した。
泉山蔵相、国会答弁も下手だったようで、吉田さんも困りはてたろう。
泉山大臣がキスをせまったほどの女性議員、どんな人かと思って顔写真を見たことがある。
なるほど、、、、泉山さん、かなり酔っていたなということは分かった。
しかし、泉山さんの場合、大トラ大臣として知名度もあがり、人気者となって翌年、参議院選に全国区から出馬し全国7位の得票数で当選している。
一方、抱きつかれた女性議員の方は、次の選挙で落選している。
世の中どうなっているのだろう。
今日の絵手紙。
雪の扇山。
冬の妙高山。
4年前の鶴ヶ鳥屋山下山口で描いた絵を手直ししてみた。