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もしー…

母と西田が出会ってなければ?



あの小さなアパートで

今も大好きなママと2人で仲良く過ごしていて



涼太のことを自慢したり

涼太と撮った写真をみせたり


杏と買い物に行ったことや


これからの進路のこと

受験のことも


相談したりして、



2人で楽しく笑っていた?


そう考えると少しだけ涙が出た。




母に期待してはいけないことを

この生活で学んだはずなのに、


それでもまだ心のどこかで

前みたいにママと仲良くなることを

望んでいる自分がいた。