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前話






"ここはいとちゃん家ではない"



母親に言われた言葉が

胸に刺さった。



勝手にこの家に連れてきておいて

肩身が狭いながらも

西田を無視して部屋に閉じこもることで



やっと自分だけの

居場所に収まり

自分のペースで生活していた。



この頃には3人で

ご飯を食べることもなくて


晩ご飯はいつもラップがかけられて

1人分が冷蔵庫に入れてあった。



それを部屋で1人で食べていた。



そして更に


母親に自分家と思うな!

と言われ様な気がして




ものすごく、ものすごく

悲しい気持ちになった。