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前話
最初は優しかった西田だが…
だんだんと口うるさくなってきた。
女の子なんだから部屋を片付けなさい。
女の子なんだからもっと早く帰って来なさい。
事故したら危ないから
ちゃんとヘルメットを被りなさい。
そんなスカートを短くして
不審者に襲われたらどうするつもりだ。
今まで、1人でのびのび生活していた分、
急に現れたおじさんに
口うるさく言われることが
だんだん苦痛に思えてきた。
だから西田に対する態度も
無愛想になってきて…
部屋に閉じこもる日が増えた。
そして、
いとと西田が口げんかを始めると…
母は必ず西田の味方をする。
いとは西田と口げんかをするより、
母親がいとの気持ちを分かってくれず、
西田の肩を持つことがすごく嫌だった。