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全てが終了し…


今日は全部活がOFFだったので
涼太は下校していた。



いつになく
むしゃくしゃした感じの古屋が
いきなり肩パンしてきた。


涼太『え?なに?なに?』


ふざけているのか怒っているのか
本当に分からない。


涼太『どうした?』


古屋『俺はなにも言えん!
自分で考えろ!!

あぁー。言いたいーーー!
いやー!ダメや!
俺は何も言えんのんよ!』



しばらくの沈黙…



涼太『・・・いと?』



涼太の顔も声も切なくて…
古屋には無理だった。



古屋『泣いとった。
これ以上俺は言えん。
俺が言ったって言うなよ!じゃ!』



立ち去って行く古屋…


仲間と自分の想いの狭間で
悩み苦しむ
14歳 秋


いとが大好きといったあの道の木々は
少し葉っぱが色をつけ始めていた。

冬がくる。