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前話


いと『言わない?』



『言わない!言わない!』



いと『杏も教えてくれる?』



『教える!教える!』




興奮状態の杏にクスっと笑いが出た。




そして、そのまま教室の1番後ろの窓側の席で

今日も眠りについてる彼に目を向けた。




杏も大きな目を見開いて

うん!うん!うん!と首を縦に振る。




『お似合いだよー!

 でも、これはライバル多いぞ!

 いと!頑張れー😆💕』




と興奮状態のまま微笑んだ。





1年生のあの日から

いとの心の中は涼太だけだった。



そう…

1人ぼっちの私を…

救ってくれたあの日から。