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次の日…

いとは学校に居た。




涼太は少し安堵した。




でも、いとへのいじめは今までに通り続いている。






それは給食の時間だった…

この時間は席を班同士で

向かい合わせて食べるのだが、




昨日までは

いとも席は向き合わせていた。





だが…





今日はいとだけは入れてもらえず…

女子はいと以外でグループを作っていた。




涼太はすっと自分の机を持ち上げると

いとの横に移動した。




涼太『一緒に食っていい?』




もう、見ていられなかった。



これ以上この子が1人で苦しまないように…

これ以上この子に悲しいことがないように…

これ以上この子が無理して笑わないように…






俺が守ろうと…

俺がいとを好きになった瞬間だった。