
Nuits St. Georges 1er Cru Les Boudots 1990
国名: フランス
産地: ブルゴーニュ
AOC NUITS-SAINT-GEORGES 1er CRU
生産者 Domaine George Noellat
セパージュ ピノ・ノワール(100%)
《テイスティング 参考》
◎ジョルジュ ノエラのニュイサンジョルジュ1erブード、多分89年だった!
美味しかった(2013)
◎ニュイ・サンジョルジュ・レ・ブドー’89(ジョルジュ・ノエラ)
ごめんなさい。記録漏れです。美味しかった記憶はあるのですが‥。(2010)
◎「ジョルジュ・ノエラのニュイ・サン・ジョルジュ・1er・レ・ブード1989年」。ドライ・フルーツ、ドライ・フラワーの香りが柔らかく広がり、クリアーで体に染み渡る味わい。皆様からも「これは良い。価格を含めて!」という声がありました。(2010)
《ドメーヌ ジョルジュ・ノエラについて》
ドメーヌ・ジョルジュ・ノエラは、コート・ドールの中心ヴォーヌ・ロマネ村の一級畑「レ・ショーム」に面した場所に居を構えており、ミシェル・ノエラの兄弟にあたり、現在は一人娘のマリー・テレーズが五代目を継承しています。
マリーは「シャルル・ノエラ」の血族にあたり、もちろん、かの往年の名門「シャルル・ノエラ」の土地を親族が引き継ぎ、1960年代にスタートさせたドメーヌ「ユドロ・ノエラ」とも血縁にあたります。
ノエラ一族はヴォーヌ・ロマネを代表する生産者たち。1988年ドメーヌ・ルロワの誕生はシャルル・ノエラの素晴らしい畑も含まれている。ジョルジュ・ノエラは今までそれほど表立って有名になったことはないが、古典的スタイルで熟成することによってその真の姿を現すワインを造り出してきた。
同ドメーヌはコート・ド・ニュイ地区の南西向き斜面を中心とした最上級の畑を6ヘクタール強所有しています。中でも特級畑のグラン・エシュゾー、エシュゾー、レ・ショーム、レ・ボーモン、そしてプティ・モン、ニュイ・サン・ジョルジュの一級畑レ・ブドーなど、注目すべき畑の数々が同ドメーヌのワインの源泉となっています。
収穫は今なお人の手による手摘みで行われ、醸造もオーク樽を用いた伝統的な手法が継承されています。ノエラのワインは熟成させないとぎすぎすしていて飲めないほど長熟。そういった点ではルイ・レミーと同じと考えて良いが、ノエラは更に長熟。飲み頃をはからないとちょっと荒々しいごつごつとした感じのするイメージがある。
同ドメーヌのワインはほとんどがフランスの格式あるレストランや個人のワイン愛好家によって愛飲されており、輸出に回るのは年間生産本数のたった10%に過ぎなため、日本においては手に入れがたい貴重なワインになります。
そんな『ドメーヌ・ジョルジュ・ノエラ』はヴォーヌ・ロマネを代表する造り手でありながらも、極めて少ない輸出量のため知る人ぞ知る隠れた絶品としてマニアにとっては垂涎ものになっているようです。
《ニュイ・サン・ジョルジュ オー・ブドについて》
レ・ダモドの真下にあって、標高が下るぶん表土は深く、地味が豊かとなり、小石がふえて砂利が少なくなる。このため、オー・ブドは濃厚ではりのある、肉づきのいいワインとなり、ヴォーヌ=ロマネによく似たボディをもつ。地理的にもヴォーヌ=ロマネのオー・マルコンソールとちょうど地続きだから、両者の特徴は共通している。
マルコンソールのすぐ南側。土壌構成は同じとは言わないまでも近似的でウミユリ石灰岩とマール質の石灰岩を母岩にもち、岩片、礫を含む表土は薄い。南側の力強さとは違い女性らしい味わい。
フランボワーズやキルシュなどの赤系果実香とお仕着せない樽香が調和し、果実の甘みを引き立たせている。丸みのあるタンニンと爽快で芯を成す酸味、上品な赤系果実に触れ、ヴォーヌのフィネスを感じる。穏やかな土壌の香り、熟成を経れば腐葉土などのスー・ボワが漂う長期熟成形のワインである。上品な果実味、エレガントでたおやかな女性を思わせるフルーティーな味わいには魅了される。