
Milledi Franciacorta Brut 2008
クリーンかつエレガント。上質な熟成感が心地よい。
ワイナリー名 Azienda Agricola Ferghettina(アジィエンダ・アグリコーラ・フェルゲッティーナ)
原産国 イタリア 地方 ロンバルディア
地区 フランチャコルタ 村
品質分類・原産地呼称 フランチャコルタ D.O.C.G.
格付
品種 シャルドネ 100%
醸造・熟成 醗酵:ステンレス・タンク 瓶内2次醗酵
熟成:デゴルジュマンまでの瓶内熟成 36ヶ月
年間生産量 25000 本 栽培面積
平均収量 樹齢 10?20年
土壌 石灰質粘土土壌
味わい 辛口 飲み頃温度 6℃
フェルゲッティーナのフランチャコルタの最大の特徴の1つ、「限りなく上品で繊細、澄み切った」味わいには、一貫したこだわりがあります。全て徹底した自社管理で栽培したブドウのみを使用するのみならず、驚くべきはその贅沢なブドウの搾り方にありました。まずフランチャコルタに使用するブドウは、樹齢が10年以下の樹から収穫された房は品質基準に満たないものとして使用しません。そして収穫できたブドウの半分、つまり50%は質が劣るものとしてバルクで販売しています。
その後残った50%のブドウから、フランチャコルタとして搾るジュースの量は僅かにそのうちの35%。つまり、フェルゲッティーナのフランチャコルタになれるのは、収穫したブドウの半分の35%、すなわち20%に満たない量なのです。
イタリア2台しかないという「マルモニエ」という圧搾機を使用して、ゆっくりと優しく、果実のマイナスの要素を抽出することなく搾ることで、果汁の色は他では見たことのない程の透明感。フランチャコルタの規定では65%まで搾ることが認められているのですが、この信じられない程贅沢な圧搾のお陰で、既にワインのような輝きを持つ、本当にブドウの美味しい部分だけが閉じ込められた果汁になるのです。これがフェルゲッティーナの「純粋」な味わいの最大の武器でしょう。 果実は丸い形状を保ったまま殆どつぶれておらず、果汁は極めて透明。
フェルゲッティーナのもう1つの魅力は、独自の「熟成美」。通常のブリュットでも、規定の18ヶ月に対し24ヶ月と長く熟成期間を取り、特にエクストラ・ブリュットでは、規定の36ヶ月に対し72ヶ月という、倍の年月を熟成させています。 これは単に長くしただけではなく、様々な熟成期間を試した上で、一番良い品質を見極めたそうです。当然その分コストもかかり、経営からすれば販売まで長い年月を要するのは非常に苦しいことですが、売上よりもあくまで品質重視のため、フェルゲッティーナ独自の熟成美の世界をフランチャコルタの中に造りだしています。
《業界初の四角形ボトル=ピラミッド・ボトルについて》
目を引くピラミッド形の美しいボトルはただスタイリッシュなだけではなく、ボトルの底部分を四角形にしてワインと澱が接触する面積を広くすると、ワインにより深い味わいとコクを与えられる。この新型ボトルはフェルゲッティーナの長男とミラノ大学と共同で開発した。
《ワイナリーについて》
1991年創立と比較的新しいワイナリー。
「ベッラヴィスタ」で20年間、長きに渡り栽培・醸造責任者を務め、その名声を確立した立役者といわれるロベルト・ガッティ氏の情熱の下、わずか5haの畑からスタートしました。
氏の哲学である「エレガンスとフィネス」が最大限に表現された素晴らしい味わいは、創立後間もない時期より評判となり、1997年の「サテン」がガンベロ・ロッソでいきなり3ビッキエーリを獲得(1999年でも再度獲得)。
さらに、「3ビッキエーリのフランチャコルタの中で一番素晴らしい」「ベスト・バイ・フランチャコルタ」と評価されるなど、注目を浴びるまでになりました。