ひと雨ごとに春の訪れを感じる今日この頃。
色々な思いを馳せている。
明日から船旅。
また思い出がまた増える。
それは忘れたくないから記録したい。

Chassagne Montrachet Vieilles Vigne 2009
生産者:Domaine Vincent Girardin
生産地域:フランス/ブルゴーニュ地方/コートドール/コート ド ボーヌ/サシャーヌ モンラッシェ村
格付け:A.C.サシャーヌ モンラッシェ
葡萄品種:シャルドネ100%
タイプ:白 フルボディ
醗酵・熟成:228L 樽(新樽15%)14 ヶ月間
このヴィエイユ ヴィーニュには、南東向きの“レ ショーム”の葡萄を使用しています。葡萄園面積は1.30ha、平均樹齢は50年で、粘土石灰岩土壌です。収穫量は、45hl/ha です。葡萄は畑で選別しながら、手摘みで行います。ニューマティックプレスを使い、低い圧力でゆっくり圧搾します。低温で安定させたマストを澱引きし、228Lのフレンチオークの樽(15%新樽)に移し、天然酵母でアルコール発酵とマロラクティック醗酵します。バトナージュを行いながら、14 ヶ月間熟成します。瓶詰めの 1ヶ月前にそれぞれの樽からステンレスタンクへ移し、ブレンドします。最後に清澄と軽いフィルターをかけて瓶詰めします。瓶詰めは月のカレンダーに従って行います。。
粘土石灰質の畑に植えられた古樹から生まれるこのワインは、トーストしたアーモンド、熟したリンゴ、白い花や蜂蜜のアロマがあります。長く余韻が楽しめる。
《ヴァンサン・ジラルダンについて》
1982年、ヴァンサンは父親からワイナリーを譲り受け、それから20年後、2002年6月に
ムルソーに移転しました。現在は、ドメーヌワインの畑が22ha、ネゴシアンワインの畑が28haで、白2対赤1の割合です。購入する際のブドウのレベルは、自家畑で生産される物と全く同じです。ただ違いは、その畑のテロワールです。
ワイン造りの哲学は、畑はなるべく手を加え、醸造は出来るだけ自然に、です。農薬は使わず、畑を深く掘ります。すべての葡萄は年間通して厳格で正しい畑での仕事を重視して、選定、選別を行います。畑での作業の特徴は、 ①農薬を使わないので葉が健全。 ②葡萄にストレスをかけず、土中の微生物を活性化するために、土を柔らかくしている。 ③1本の樹に8房以上付けさせない。 ④平地のサントネは売却し、斜面だけ残した。 等々です。また、10~15年前から、肥料にオーガニックのコンポスト(牛など動物の糞、葡萄の皮、剪定した木の枝)を使用しています。
年間通してビオディナミの精神に基づいて、畑でより多くの仕事をしていますが、必要に迫られたら最小限の処置として極少量の農薬を使うこともあります。
醸造には、ムーンカレンダーを使っています。一方、ワイナリーの設備はモダンにしています。畑は昔同様の人の手間をかける一方、醸造ではしっかりとした温度管理のできる完璧な近代設備を持つワイナリーが、温暖化していく中で、今後とても重要であると考えています。収穫は全てセレクトして手摘みにします。
白ワインは、空気圧プレスで少し破砕。14度で6~8時間かけており下げします。20度で、残した澱と共に天然酵母でゆっくり醗酵させます。マロラクティック醗酵は3~4ヶ月間。15~30%新樽を使い、15~20ヶ月間熟成します。清澄して、軽くフィルターを通します。
赤ワインは、天候に合わせて除梗します。ステンレスタンクで醗酵。複雑さを求めるため、ピジャージュでなく、手で果帽を割ってルモンタージュを1日2回行います。14日間醗酵し、フリーランとプレスジュースを合わせ、500Lの樽で最大16ヶ月間熟成します。新樽は30~60%。清澄もろ過もしません。
テロワールを尊重し表現するために、①樽香が強くなる新樽は使わない。②天然酵母を使用し、バトナージュはしない。③白ワイン用葡萄の収穫は少し早くして、フレッシュさとミネラル感が失われないようにする。④赤用葡萄は完熟、それも茎まで完熟した物を収穫する。(茎が若いとタンニンに支障が出る為。)等の点を変更しました。
ここ数年間、各工程で様々な試行錯誤(バトナージュ、新樽使用等)をした結果、テロワールを重視した、技巧的な事は何もしないクラシカルスタイルでした。
※V.V.とは、ヴィエイユ・ヴィーニュのことで、ジラルダンでは、樹齢50年以上のブドウ樹を使っているワインについて、この表示をしています。(グラン クリュは‘09年よりV.V.の表示を付けていない。)

Rosso Piceno Superiore Roggio del Filare 2007
生産者:ヴェレエノージ エルコレ
生産地域:イタリア/マルケ
葡萄品種:サンジョヴェーゼ モンテプルチャーノ
タイプ:赤 フルボディ
等級:DOC
熟成:オーク樽 (フランス産オーク樽・バリック、24ヶ月間その後、瓶熟6ヶ月間)
年間生産量:15000本
1993年のヴィンテージからリリースした、ロッソ ピチェーノ スペリオーレの選りすぐりの傑作。
フィラーレは、昔からロッソ ピチェーノD.O.C.と認められていたエリアの中心にある畑の名前です。この畑は斜面にあり、夕日を受け葉が燃えているかのように見え、ラベルデザインはそれを表しています。「ロッジョ」とは、ロッジョが造られる畑に育つブドウ樹が、太陽が沈む時に見せる赤く燃えるような景色 をある有名な詩人が表現した言葉です。
赤い果実やチョコレート、甘いスパイスなどのはっきりとした強い香りがあり、飲めば力強く甘いタンニンがわっと口の中に広がります。まろやかなバランスのとれた味わいはまさにカリスマ的な存在にふさわしいものがあります。
《テイスティング 感想》
ちょっと還元してますので、デキャンタした方が良いでしょう。
とても濃縮していますが、細かいタンニンと心地よい果実味の為、上品さを感じます。コーヒー、ラズベリー、スパイス。複雑で濃縮していながら優しい・・・。(2011)
《Velenosについて》
ヴェレノージは、イタリアのアドリア海沿岸のほぼ中心に位置するマルケ州のアスコッリ・ピチェーノ地方でワイン造りを行う、注目を集める生産者です。
1984年にエルコレヴェレノージ氏と妻のアンジェラさんの2人でワイナリーを設立、当初は6haの小さな畑から始まりました。父の自家用のワイン造りを小さい頃から手伝っていたエルコレが、抑えきれない情熱とともに始めたワイン造りは徐々に拡がり、現在では本拠地であるアスコリピチェーノを中心に105haの畑を所有するまでになりました。
エルコレはテイスティングやワインの総合管理を行い、個々のワインには担当者がいて、全ての決定はスタッフ全員でしています。2002年6月から、トスカーナ出身のトップエノロゴ、アッティリオ パリをコンサルタントに迎えました。
「ワインは品質がすべて」、というポリシーのヴェレノージは、条件の良い畑だけを所有し、ブドウ栽培から醸造に至るまで徹底的 に管理したワイン造りを行っています。