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前回から、スウェーデンボルグとカントについてのお話をスタートしています。

あと数回ほど、一連のシリーズとして投稿することになると思いますが。

今回は、「霊能者」としてのスウェーデンボルグを有名にした事件について、いくつかご紹介してみましょう。

すでに申し上げた通り、近世のヨーロッパ世界において、大天才・大科学者として確立した評価を得ていたスウェーデンボルグでしたが。

その名声・名誉に包まれたままで生涯を終えることを、神様は許されなかったようで。

当時は晩年といっていい、50代の半ば以降から、「神秘の世界」が開けてくることになりました。

ただ、スウェーデンボルグ関連で検索して調べたところ、元々子どもの頃から、霊感的なものはあったみたいで。

 “ 目に見えない友達 ” と遊んだり、子どもらしからぬ言葉を口にする、幼いスウェーデンボルグを見た彼の父親は。

天使と会話しているのだろうと、いかにも神学者らしく考えていたようです。

彼の幼少期については、公的な記録はありませんが、彼自身が後年、ある著作でこう述べています。

「私は朝夕の祈りの時に、その深い瞑想を助けるために、自分の息を止めることを面白半分にやっていた。」

実は、後年、霊能力に目覚めて、霊界に参入するようになった際、この “ 練習 ” が活きてきます。

もちろん、メカニズムは不明ですが、自分の息を故意に止める技術を駆使することで、死後の世界へ自由に出入りできるようになったんです。

ヨーガの呼吸法と関係があるのかも知れませんね。

霊界との交流が本格的に始まったのは、1745年と言われていますけど。

それ以前の1743年頃から、実は、イエス・キリストを何度か幻視するという体験があったそうです。

で、その1745年4月の出来事。

スウェーデンボルグは、イギリスのロンドンに滞在中で、あるレストランで夕食を摂っていました。

食べ終わり、ナイフとフォークをテーブルに戻した時、床一面に、蛇やガマガエル等気味の悪い生き物が、突然たくさん湧き出してきました。

が、すぐに消え失せ、代わりに一人の男性が現れたんです。

彼は一言、「食べ過ぎるんじゃない。」と言うと、スウェーデンボルグの前から消えます。

しかし、その晩、宿部屋のベッド脇に、同じ男性が再び現れ。

「私は主なる神だ。人々に聖書の霊的内容を啓示させるために、お前を選んだ。何を書くべきかをお前に示そう。」

そのように告げたというんです。

この男性こそ、イエスでした。

その後、彼の人生は、一大転換を遂げることとなります。

つまり、天才科学者から巨大霊能者・神秘思想家への転向です。

1747年には、31年間務めた鉱山局を辞めて、霊界関係の著作に専念することにしました。

その後、84歳で亡くなるまでの30年近く、霊的な真理の普及・啓蒙活動に生涯を捧げていきます。

霊能者としてのスウェーデンボルグの名が、スウェーデンを越えてヨーロッパ中に轟き渡った、ある出来事がありました。

まず最初は、彼の千里眼・遠隔透視能力が証明された事件。

1758〜1759年にかけて、ロンドンで著述・出版の仕事を終えたスウェーデンボルグは、帰国の途にありました。

7月19日土曜日の夕方、スウェーデン西海岸の都市イェーテボリに到着した彼は、友人の夕食会に招かれます。

友人宅には、他にも15人ほどの客が招待されていました。

で、その食事中、スウェーデンボルグの様子が、どうもおかしいんです。

極度の不安と焦りで顔面は蒼白、何度も食卓を離れます。

そして、心配している一同に向かって、彼は告げました。

「今、ストックホルムで大火災が起きている!!」

再度、席を離れ、また戻ってくると、一人の友人に、「あなたの家は灰になった!私の家も危ない!」と伝えて。

また席を離れ、戻ってきたスウェーデンボルグは大声で叫びます。

「ありがたい!火は、私の家から3軒目で消えた!」

この奇妙な話を、来客の一人が州知事に伝えたために、事件の翌日、大火災の様子を話すよう州知事から依頼されたスウェーデンボルグは、詳細を伝えました。


火事の2日後、通商局の使者が、事件の報告をするため、ストックホルムからイェーテボリに到着します。


両都市は約480kmも離れていましたが、使者の報告とスウェーデンボルグの語った内容は、完全に一致していたのです。


 次は、スウェーデンボルグが霊と会話できることが証明された事件について。


スウェーデン王室のユルリカ王妃から召し出されたスウェーデンボルグは、彼女からの求めで、大勢の前で交霊術を見せることになりました。


王妃から命じられたこととは、10年前に亡くなったある将軍の遺書の内容を、本人の霊から聞き出しなさい、でした。


彼に教えられたのは、その将軍の名前だけ。


遺書の内容は、王妃と将軍しか知らないはずのものでしたが、スウェーデンボルグは、正確に、事細かに答えてしまいます。


それを聞いた王妃を驚愕させたことは、言うまでもありません。


他にも、同じような事件がありました。


「霊と会話できる男」として評判になったスウェーデンボルグのことが、スウェーデン女王の耳に入ったのです。


ルイーゼ・ウルリーケ女王は、数年前に死去した弟のことが、ずっと気になっていました。


なぜなら、弟の死の直前、女王は手紙を送っていたのですが、結局返事が届かずじまいで終わっていたからです。


女王は、スウェーデンボルグの霊能力を使えば、弟が最期に何を考えていたのか分かるのではないかと考えました。


依頼の翌日、王宮に出仕したスウェーデンボルグは、女王の弟が手紙に返事を出せなかったことを詫びていると告げ、女王にだけ、返書するはずだった内容を伝えます。


女王は、ひどく驚いて言いました。


「そのことは、私と弟以外、誰も知らないはずなのに!」


これは、謁見に同席した貴族院議員の証言です。


スウェーデンボルグの霊能力が本物であることを、世に知らしめた代表的事件についてご紹介しました。

これ以外にも、彼の能力の巨大さを実証する出来事は大小含めてたくさんあるでしょうが。

その中でも最大のものは、やはり、霊界に自由に出入りできる能力だったでしょう。

千里眼や遠隔透視、霊視、霊聴その他の能力を持つ人たちは、古今東西数多くいますけど。

この世とあの世を自由自在に行き来しながら、つまり、幽体離脱しながら、霊界の様子を報告し続けた人なんて、まずいません。

少し似ている方がいるとしたら、「神曲」を書いたダンテがそうかも知れませんね。

彼も、おそらく霊能者だったんでしょう。

ただ、この「神曲」は、あくまで物語・芸術作品として書かれたもので、“ フィクション ” というカモフラージュがかけられています。

対して、スウェーデンボルグは、科学者としての思考・アプローチで霊界を観察している点、その報告を大量の書物で著している点、歴史の中でも際立っています。

今回のお話は、このあたりで終わりにしておきます。

それでは、またお会いしましょう。

最後までお読みくださって、ありがとうございました。