懐かしい外伝-相撲編①
【実録大相撲一番勝負】
何かと話題が豊富の相撲会。
しかし、そんな事は今に始まった話じゃねぇ。
これは秀二郎が21歳の時に実際に起こった実話である。
当時九州は熊本で元気だった秀二郎は毎晩1人で飲み歩くのが日課になっていた。
そんなある日、今宵も酒と女を楽しもうと行き付けの店(小さなスナック)に顔を出した。
その店は細長い箱で、カウンターに7席、ボックス席が4つくらいの店だった。
ママ『いらっしゃい!秀ちゃん、今日は力士がたくさん来てるからカウンターでいい?』
秀『いいよ。』
周りを見渡すと身体がでかい奴等がボックスを占領していた。
手にしたグラスはおちょこに見える程だ。
カウンターに座っても、力士達の背中が俺の椅子に、たまにぶつかるくらい狭い。
俺が座る位置から鏡越しに後方の力士達が見える。
しばらくすると、酒も入ってか、力士同士で口論が始まった…。
この後、Vシネマキャラの元気な秀二郎の魂に火を付けてしまう事など、誰も知る由がなかった。
つづく……
実録大相撲一番勝負Ⅰ完