Vシネマへの想い | 水元秀二郎オフィシャルブログ「秀二郎の独り言」Powered by Ameba

Vシネマへの想い


俺は心の底からVシネマが大好きです。
俳優になる前からVシネマが大好きで、テレビドラマや映画に出ている俳優さんより、Vシネマに出ている俳優が好きなくらいVシネマを見ていました。
だから俳優という世界に来てからも、暑くても寒くても、朝が早くて夜中まで仕事でも、撮影は本当に楽しく、Vシネマで見ていた俳優の先輩たちに会えるのも新鮮でうれしい程でした。
時にテレビドラマや二時間ドラマに出ると、芸能界の格付け、敷居の違いにより
『Vシネマ楽しいですか?予算ないらしいですね?』
等とVシネマの世界を小馬鹿にしている様な事を言われることも時にはありました。
それでもVシネマ俳優と言われるまで俺は頑張りました。

ここ最近、水元秀二郎Vシネマ撮影に出ていないよね?やめた?
と言われたり、聞かれたり、思われてると思いますので、心境を綴りたいと思います。
僕の主演作品を観て下さってる方は凄くわかると思いますが、最近のVシネマは会議室であらすじの話し合い、たまに拳銃で発砲、実録に基付いた作品ですら、予算の無さからシーンを撮らずに台詞で説明するという、唯一の任侠娯楽があまりにも退屈で面白くなくなっている現実があります。
僕の主演作品が、低予算なのに当たったのにはいくつかの要因があります。
修羅の荒野シリーズ
修羅を往く獅子1、2
狼の流儀1、2
まずこのシリーズはやくざ映画ではあるものの、非現実的なドラマ性があります。
主人公がめちゃ強い、主人公がめちゃモテる、恋愛があり、別れがありと、最近のやくざ映画ではない背景がやくざと言うだけで、ヒューマンドラマがかなり多い作品であること。
次に、普段役をもらえない俳優をかなり起用し、皆が一生懸命頑張り、終わったら涙を流して喜ぶほど必死で取り組んでいること。
またその2度とこのチャンスがない若手俳優がここぞとばかりに宣伝し、レンタルはもちろんセルも売り切れになるほど売上がありました。
その為に最初は金かかってないなーというシリーズも5話目くらいから一気に予算も増え、哀川翔さんというVシネマの帝王が完結編まで出てくださる作品となりました。
次に狼の流儀という作品は、主人公がやくざではないという作品でヒットマンを演じていますが、これまたドラマが多く、主演をやりながらドラマはいいけど売れるかなー?と思ってやっていました。
ところが発売と同時にバカ売れし、最終数字はミナミの帝王、首領への道と並ぶ本数が記録されました。
俺が思うに娯楽とは、やくざ映画な関わらず、主人公が格好よく撮って貰わなくてはいけないし、あり得ないけど人間臭さ、男臭さ、闘えば相手は数十人いるのに一人で勝ってしまうスーパーマン、そして女にもててしまう。これがないと映画じゃないと思っています。
最近のVシネマは物語りは実録のリメイクや実録がほとんどで、ドラマではなく、〇〇組と〇〇会がどうしたこうした、ドンパチした、買った方が吸収して一件落着、じゃあ主人公何した?アゴでこなして話をまとめた!くらいの本当につまんない映画が多い。
また畑違いの人間、お笑い芸人や、スポーツ選手などテレビで話題の人を入れるといいと思って作ってるのはいいですが、キャラが濃いのでキャスティングで合ってないし、畑違いなので出てもVシネマファンは見ないし、観ても消しちゃうよね。
冗談で、やってんじゃないんだから本当にいい加減にしてほしい。
そんな理由もあって今はテレビのお仕事や、歌の仕事しかしておりません!それが真相なんです。
その中で唯一僕を、引き立ててくれた作品は
最強独立組織
西成抗争
関東極道連合会4くらいかなー。
最高の監督は浅生監督、辻監督、片岡監督かなー。
台本より自由に拡げてくれますよね。
まぁ脱線しましたが、今のVシネマは、出るに値しないと本気で想いお断りしているところなんですよ。
いい作品に出ないと自分のせいにされるからね。
新宿黒社会もね、復帰作品だったのに、素晴らしい低予算でね、それでもよく撮れてる方だけどストーリーの実話がイマイチかなー。
まぁやめてしまったと思ってる方もいるだろうから今日は現状を綴りましたが、歌ったり、テレビに出たりはしてますからね。
Vシネマも、これだ!というのがあったら当然出ます。
だってVシネマ俳優と言われたくてやってんだから。
もう辞めようかと何度も思ったけどね。
辞めるには、もう遅すぎる(笑)