修羅の痔獄-完結編- | 水元秀二郎オフィシャルブログ「秀二郎の独り言」Powered by Ameba

修羅の痔獄-完結編-



前回のあらすじ

水元秀二郎(40)は全国規模の巨大組織白竜会の直参になり一家を構えたが一夜にして解散という惨事に直面していた。このままでは直参ではなくなってしまうと考え岡山県へ向かったのだった。

【修羅の痔獄-完結編-】

岡山県の海が見える広場、きび団子を広げて腰を下ろし、リーゼントでタバコをふかしている秀二郎。

秀二郎『ん~、来ねーなぁ。確か向こう岸に見えるのが鬼ヶ島だよなぁ。』

秀二郎はバカな頭で考えた結果、小さい時に見た絵本(桃太郎)と自分の名前がかぶると思い、組存続の為の若い衆を猿、犬、きじ、にしようとこの地にやって来たのだった。そんな組なら直参降格してでも一人の方がいいとは考えも付かなかった。時は数時間経過…
秀二郎は猿、犬、きじ、を見事に連れて空港へ向かっていた。
若頭に山野猿吉
舎弟に捨田野良造
若中に飛 立男
として組の再建に成功していた。いや、失敗したと言っても過言ではない。
名前を見ただけで、誰がどの生き物かわかってしまう強引さである。空港カウンターで何やら揉めている秀二郎。

空港職員『ですからペットの機内への持ち込みは出来ないんです。』

秀二郎『こら!誰がペット連れとんなら!これは俺の若い衆やないかい!』

もはや言い合うのもバカらしい闘いである。ふと秀二郎が若い衆たちの方を見ると、山野を先頭に捨田と飛も物凄い勢いで空港を飛び出して行く。

秀二郎『あいつら…組長の俺がわざわざ揉めてパクられない様に気をきかせて新幹線で行くんだな。出来た奴らだ。』

秀二郎は若い衆が何も言わずに気をきかせた事に感動していた。ただ逃げていなくなっただけだとは思いもせずに。結局飛行機に一人で乗り東京へ向かった。

赤坂-白竜会本部付近

乱気流のせいでケツから血が出ている秀二郎。本部の近くで若い衆を待つが来ない。むしろ来る訳がない。

秀二郎『はっ!まさかっ、あいつら逃げたのか?』

気付くのが遅過ぎる。もう事の次第を話して、また一匹狼に戻るしかない。そう考えていると携帯電話に着信する。目をやると白竜会長の文字。勢いよく受ける。

秀二郎『お疲れ様ですっ!』

白竜会長『おう、どうだ?ゆっくりしてるか?その後【痔】はどうだ?』

秀二郎『いえ、会長、今本部のすぐ側にいまして…痔?侍ですよね?実は、若い奴が』

と、白竜会長は話を遮る様に

白竜会長『は?会長?本部?侍?お前寝てたろ?誰と話してるんだ?ハハハ』

秀二郎『ん?』

周りを見渡すと我が家の天井と窓、カーテンが見える。そう、これは痔になり手術した日からあまりの痛さに意識が朦朧として寝ていた秀二郎の夢と妄想だったのだ。

秀二郎『あれ?すみません、ボス、まだ血が出てまして…』

白竜さん『そら切ったなら痛いやろ。あんま無理すんな?撮影もあるし気を付けて来いよ!』

秀二郎『はい!ありがとうございます!』

いつも気にかけてくれるボス、オフィス白竜社長の松田さん、僕が病気療養中も何度も何度も撮影が入る度にいつもキャスティングしてくれ、その度に体調不良で降板。
こんなに迷惑をかけてしまったのに、復帰作を主演で決めて下さりいよいよクランクイン間近になりました。
痔は本当に誤算でしたが、(笑)
この恩に報いる為にも
本当の意味で【侍】に変えて(頑張っても痔は痔)本当の戦場で闘って来ます。
それがボスへ、社長へ、そして応援してくれるファンの方へ、また撮影スタッフ各位様への精一杯のご恩返しだと思っています。
正直肝臓治療で療養していたのと、まだ若干の副作用があり身体と頭はついて行かないと思いますが、水元秀二郎ここにあり!というインパクトを残してやろうと思います。
撮影中は、グッピグ、コメント、読みますが、なかなか返せなかったりしますが集中していますのでご容赦下さい。
また撮影状況アップしますので楽しみにしていて下さい!!
また友人、知人、仕事関係各位様へ
撮影期間中は連絡不行き届きの段、多々あるかとは思いますが、諸々宜しくお願い申し上げます。

さて、ブログ任侠コメディ
【修羅の痔獄】(笑)
いかがでしたか?
ご愛読ありがとうございました(笑)
リーゼントのVシネマ俳優が、普通にブログで
私くしごとですが、痔になりまして…とは書かないでしょ?(笑)
普通隠すでしょ(笑)
俺は隠せないのでやっちゃいました(笑)
さすがにボスからも電話があり、『おい!腹をよじって笑ったぞ!アッハッハッ(爆)』と言って頂きましたニコニコ

こりゃさすがに帝王【白竜】という名前を出してのコメディなので怒られるかな?とも思いましたが、ボスが楽しんで下さって嬉しかったです。
ある意味、秀二郎は白竜一派だからこそなせたのだと認めて下さっているんだ。とも解釈出来ました。
本当の白竜会を作るべく、ボスの為に、自分の為に粉骨砕身頑張ります!
このコメディを書きながら、自分でも笑って、時には、こんな一枚岩の格好いい親分がいる組織があったらいいなぁ~なんて思いながら、妄想は膨れていきました(笑)
これも痔がもたらした俺の新しい才能でした(笑)
アッハッハッ(笑)

また、次に事件があったらブログ任侠巨編シリーズやろうかな(笑)
しかし、作家さんや脚本家の方って凄いなぁと思いました。
療養しながら、また一つ勉強し、またボスや仲間の皆さん、ファンの皆さんの優しさにもふれる数日を楽しく過ごしました。
ありがとうございました。

完結編 【完】

台風追記

本当はね、手打ち式まであって、普通は屏風(びょうぶ)を取り払い敵同士が顔合わせる儀式方を、ケツのガーゼを外してやるとこまであったんですが、撮影までに間に合わないので、もう夢だったで終わりました(笑)
アンニョン!!未だに流血。