修羅の痔獄-新たな火種編- | 水元秀二郎オフィシャルブログ「秀二郎の独り言」Powered by Ameba

修羅の痔獄-新たな火種編-


あらすじ

東京を拠点に全国規模の巨大組織になった白竜会。
その末端の組員、水元秀二郎(40)が刺客に襲われ重症を負う事件が勃発、自爆編や屈辱編を経て、この抗争の行く末をまだ誰もしる由はなかった。

【修羅の痔獄-新たな火種編-】

いつもと変わりなく、リーゼント頭でタバコをふかしている水元秀二郎(40)
相変わらずの肛門の傷が傷み、真っ直ぐには座れない。秀二郎は、タバコは吸われるのに、なぜ自分は座れないんだと憤りを感じイライラしていた。
学校もろくに行かないと、こんな日本語もわからない大人になってしまういい例なので良い子はしっかり学校へ行ってほしいものである。
血豆がなくなっているというのにいつになく、肛門が心臓になったかの様にズキズキし、相変わらず発砲事件もよく起きている。

秀二郎『この抗争では、たくさんの心の傷みと、金が出ている。まだ懲役には誰も出していないが、軍資金も底を尽きてきている。そろそろ手打ちするか、いや、その話を持って行った方が敗けを認めとる様なもんだ!しかしこのままだったら読者とファンを納得させる事が出来ねー。一方的に終血宣言、いや、終結宣言を出して幕を引くか。』

等と考えていた。一体誰と手打ちするのか是非やってもらいたいものだ。
秀二郎は思っていた。
そんな中、警察も黙って見ている訳ではなかった。
秀二郎の地元、熊本では、今回の抗争の対策本部を設置、この抗争の名前を
(桃尻抗争)と名付けた。
また、通常暴力団の事件は刑事二課暴力団係が執り行うのだが、今回の事件は前代未聞の生活安全課と交通課との合同捜査となったのであった。
理由は簡単だった。
秀二郎の歩き方が赤ちゃんよりも遅いという事での道路交通法違反、周りから見てあまりにも危ない奴だと言うことで迷惑防止条令違反の疑いによるものだった。
秀二郎は、そんな事とも知らずに今日も現場で闘っていた。
自爆編でかなり学習をした為、核ボタンの水量を一番弱くし、やわらかボタンを押した。

ピッ…
ウィーン
ピョリョリョ

秀二郎『ん。こ、こんなんできれいになるのか?』

少しヒリヒリはするものの、茄子やジャガイモたちも無事だった。

秀二郎『かなり良くなってんだな。』

完治に向けての手応えを感じると、ティッシュをあてる。

秀二郎『ギョッ!いってぇ~っ!!痛たたたたた!』

予想していなかった大流血だった。
秀二郎はキレていた。いや、ケツはキレていたのだが、心もキレてしまっていた。死闘編で刺され、斬られたのは、それで早く抗争は終わるという話だったからであり、こんなはずではなかったのだ。
キレると共に絶望感にも襲われていた。

秀二郎『このままじゃ本当に白竜会に迷惑をかけちまう、何とか決着を付けなくちゃいかんな。』

そういうと道具を用意し、銃弾を並べて見つめる秀二郎。銃弾はライフル系の長めの弾薬で、先端には穴があり、体に入ると液体が出る注入タイプの軟膏だった。
秀二郎の気持ち的にはホローポイント弾だった。

秀二郎『よし、仕方ない…皆殺しだ。』

ケツに力が入らない様に、秀二郎は口を大きく開けて弾を撃ち込んだ。

グサッ…ニュッ…

秀二郎『うっ…くっ、こ、これは…』

そうなのだ、秀二郎は闘えば闘う程、攻撃すればする程、全て自分に返って来るのだ。
撃ち込んだ弾のせいで新たな出血が起きた。

秀二郎『こ、このままじゃ完結編書けないじゃないか!どうやって完結させたらいいんだ!』

秀二郎は思っていた。
このブログ修羅シリーズが、意外に読者の期待を背負っていると。
Vシネマでいうと、
極道の代紋シリーズ、日本統一シリーズ等と並ぶシリーズになっていると。
勘違いもここまで行くと一流である。しかし本当にどうやって完結させるのか、今後の展開は自分すらわからないのであった。
だから、まだしばらくはつづく

修羅の痔獄-新たな火種編-
【完】