地下鉄の地上を歩く会 13路線完歩 ④ 丸ノ内線−9 大田黒公園 西郊ロッヂング 明治天皇御休所 | 一人、"地下鉄の地上を歩く会"

一人、"地下鉄の地上を歩く会"

山や街を歩いて見聞したことや身の回りのことなどをお話しします。

大田黒公園、総桧造りの正門。巨木、老木が趣よく茂る様子が入る前から感じ取れます。

 

 

 

回遊式日本庭園の池には錦鯉がゆったりと泳いでいます。

 

 

 

岩石の配置もよく、樹木は手入れが行き届いています。

公園の面積は8972㎡。

 

 

 

そのうち2679㎡は大田黒家から杉並区に寄付されたもの。

昭和56年(1981)に公開されました。

 

 

 

音楽家大田黒元雄(1893−1979)氏の仕事部屋。昭和8年(1933)に建築された西洋風の建築物。生前使用していたピアノや蓄音機などが残されています。

庭を眺めながらゆっくりしたいところです。

 

 

 

正門からのイチョウ並木も素晴らしく、それに並行する竹林も見事でした。

地下鉄歩きをする前は角川庭園もこの大田黒公園も知りませんでした。

こんなに素晴らしいところがあったなんて!

 

ぴえ太さんからのコメントによると、この2ヶ所は虎屋が管理しているのですって。ど・ゆ・こと? ともに茶室があるから、お菓子は虎屋がおさめているのでしょうね?

虎屋さんの社長とは個人的にも懇意にしていたのかしら。

虎屋赤坂本店には無料のギャラリーもあって、和菓子の美や伝統を展示しています。

隠れたところで、和の良さを守り維持してくれているのでしょうか。

虎屋さんの姿勢が感じ取れる情報でした。

 

 

 

荻窪駅の近くにあった大田黒公園のマンホール。

杉並区公認アニメキャラクター なみすけとナミー ですね。

 

 

 

道の角に建つ西郊ロッヂング。文京区本郷で下宿屋として創業したけれど、大正12年(1923)の関東大震災を契機に、1931年、荻窪に本館を新築して移転。1938年に新館を増築。どらちも全室洋間の高級下宿でした。当時は珍しかった!

 

 

 

1948年、本館を旅館「西郊」に転業。新館は賃貸アパートとなっています。

2009年、どちらも国の登録有形文化財に登録されました。

 

 

 

長屋門の前に「明治天皇荻窪御小休所」の石碑。

現在は公開されていませんが、明治天皇が行幸時に休息所として利用されていた建物があるようです。

 

 

 

江戸時代、この一帯は名主を務める中田家が屋敷を構えていて、第11代将軍徳川家斉が鷹狩で度々訪れて、休憩に立ち寄る場所だったとか。

将軍家が中田家に武家長屋門を造らせたとのこと。

 

 

 

戦後、中田村右衛門氏は藤澤氏へ同敷地を譲渡しましたが、藤澤氏も現状の保持に努めました。ビル建設に伴い移築されたとはいえ、昔の面影をよく留めていますねえ。(20024年4月11日撮影)

 

 

 

ハーイ!お疲れ様でしたー!

2024年5月19日、 東京の地下鉄の13路線を全て完歩しました。

誰が言い出すともなく、丸ノ内線荻窪駅の改札口前で記念写真。

 

このあと、大衆酒場で乾杯!

用事で昼間は参加できなかった人、体調的に歩くのが苦手な人たちも参加して、最終回を盛り上げてくれました。

 

 

 

2010年1月に千代田線からY.T.さんと始めた「地下鉄の地上を歩く会」。

その後、銀座線、都営大江戸線・・・と、順番は思いつくまま、希望のあるままに。

 

 

 

地下鉄には関係なく特別編というのもあって、想い出深いのは、多摩川台の古墳や等々力渓谷を歩いたこと、大磯まで行ってアオバトを観察し、澤田美喜記念館、旧吉田茂邸などを見学したこと。この2つは別の方が計画を立て、案内してくれました。

特別編だけでも12回もありましたよ。

 

 

 

日本中、世界中が大きな影響を受けた新型コロナウィルス感染症。

「地下鉄の地上を歩く会」も3年以上ストップしてしまいました。従って最初の一歩から最後の一歩まで14年以上かかってしまいました。

 

 

 

14年は長いですねえ。

その間に旅立ってしまった人も数人・・・、5人。

ショックだったし、とても悲しかった・・・。

 

 

 

また外出が思うに任せぬ人も数人でてきて・・・。

一時は常に20数人いた参加者も、コロナを境に10人台になりました。

 

 

 

最後の方になると、つぎに欠ける人が出ないうちに、自分が元気で歩けるうちに、早く終わらせたいという気持ちが強くなり、通算88回目が終わったときは、完歩したという達成感よりも、間に合って良かったという安堵感でいっぱいでした。

 

 

 

参加してくださった方たちに心から感謝するとともに、今度は誰がプランを立てて誘ってくれるかしらと、とっても楽しみにしています。

 

 

 

元気で歩けること。それだけで大、大、感謝ですね。

 (完)