最古の富士山アプローチ・富士本道を歩く③ 末代と日蓮の実相寺 路上の石仏 蜜柑の花と茶の香り | 一人、"地下鉄の地上を歩く会"

一人、"地下鉄の地上を歩く会"

山や街を歩いて見聞したことや身の回りのことなどをお話しします。

山の上に塔が見えるのが岩本山。今日は登らずに麓の実相寺に向かいます。

 

 

 

久安元年(1145)、鳥羽法皇の勅命で天台宗の智印法師が実相寺を

建立。

村山修験の祖・末代は智印法師(阿弥陀上人)に師事しました。

 

 

 

実相寺には今年に入って3回目。すっかり緑が深くなりました。

 

 

 

魔王堂には第六天魔王が祀られています。第六天に興味あり。

 

 

 

「立正安国」と記された日蓮聖人像。

1258年、日蓮が訪れ、一切経を閲読し、「立正安国論」を著しました。

私には「村山修験の祖・末代上人の実相寺」だけれど、世の中的には「日蓮が立正安国論を書いた実相寺」なのでしょう。

1276年、実相寺は日蓮宗に改宗しました。

 

 

 

日蓮の「立正安国論」が教科書に出てくるのは中学?高校?

A君にとってはもっともっと先の話だけど、「あぁ、そんなところに行ったことある」って思い出してくれたらいいなぁ。もっとも実相寺で著したなんて、村山古道に来るようになって、観光ボランティアの方が案内してくださるまでちっとも知らなかったし、知ろうともしなかったわ。試験に出るとも思えないし・・・。ナヌッ!

 

 

 

枝いっぱいのクスノキの花。(楠 樟 クスノキ科)。

5月6日の撮影です。

 

 

 

この一帯は縦横に用水が流れ、水も豊富です。雁堤でできた「加島五千石の米どころ」の一端を見ているということですね。

 

 

 

富士本道と関連のある石碑かしら。でも読めない・・・、しょぼん。

 

 

 

これは珍しい石仏ですね。どういう仏様なのでしょう。

 

 

 

通りかかったバイクの人がニコニコ笑って戻ってきたので、教えてくださるのかと思ったら、何か分かるかなと思って戻ってきたのですって。

結局わからずじまいでした。

 

 

 

配られた地図は持っていても住所はわからず。上り坂になってきました。

 

 

 

駿河湾と、富士川に架かる東海道線の鉄橋も見えます。

 

 

 

緩やかな坂の両側は畑になっていて。

これはジャガイモの花ではないですか。きれいですねえ。(ナス科)

 

 

 

「 ♫ みかんの花が咲いている  ♬ 」は、静岡県でも伊豆半島の方だったかしら 🎶

 

 

 

いま咲いているのは温州みかん? 

奥の方に、少しピンクがかったレモンの花も咲いていました。

 

 

 

あら、嬉しや! マツバウンラン(松葉海蘭 ゴマノハグサ科)が群生しています。

 

 

 

大好きな花なんだけれど、街中では数本しか生えていないし、茎は細く、花は風に揺れていたりで、とても焦点が合わないのです。

 

 

 

うわっ、これはすごい! カタバミでしょう?! これに触るとパチパチと実がはじけるのよねー。ヒトに踏まれた痕もなく、元気で立派な株ですねえ。

(片喰み カタバミ科)

 

 

 

やっぱり静岡県は富士山と「 茶の香りー♬ 」でしょう。

 (つづく)