文京区 根津神社の見事なつつじに圧倒され魅せられて・・・③ 庚申塔 | 一人、"地下鉄の地上を歩く会"

一人、"地下鉄の地上を歩く会"

山や街を歩いて見聞したことや身の回りのことなどをお話しします。

 

変わった咲き方! 名前は? わからない。気になりますねえ。

 

 

 

カバレンゲかしら。

 

 

 

大きな華やかな花ばかりの中でかえって目立ちました。

 

 

 

珍しい色合いですね。

 

 

根津神社のつつじ苑、時期も良かったのでしょう(4月23日)、種類も多くたっぷり楽しめました。

 

 

 

つつじ苑がとても混んでいたのに、根津神社に参拝する人はまばら。拍子抜けするくらい。

 

 

 

6基の庚申塔がぐるりと背中合わせになっていました。

明治以後、道の辻などに建てられていたものが、道路拡幅などのため根津神社に納められたのですって。

正面は、青面金剛(しょうめんこんごう)、下に鶏がいます。見ざる、言わざる、聞かさるの三猿が下の石に刻まれています。

 

 

 

その左側(時計回りに見ています)は、観音像。庚申供養と彫られています。

 

 

 

青面金剛が鬼を踏みつけています。

 

 

 

青面金剛と三猿。

 

 

 

寛永九年と梵字が読める文字だけの庚申塔。文京区内で一番古い庚申塔ですって。寛永九年は1632年。江戸時代の初めですね。

 

 

 

日と月を持つ青面金剛。鬼を踏みつけ、下には三猿がいます。

 

 

 

側に立てられた6基の庚申塔の説明板。

2008年に『富士山 村山古道を歩く』(畠堀操八著)を読み、富士山頂を含め富士山の麓の村や町を歩き回ったこと、2010年から「地下鉄の地上を歩く会」を始め、路線に沿って歩いたこと(5月中に13路線を完歩予定)等で、庚申塔などにも興味を持つようになり、説明板に書かれている内容もすんなりと分かるようになりました。

 

✿ 青面金剛は、病魔・悪鬼を払う庚申信仰の本尊として祭られる。猿は庚申の神の使いとされ、見ざる・言わざる・聞かざるの三猿は、そのようなつつしみ深い生活をすれば、神の恵みを受けられるとされた。

庚申信仰は中国の道教から生まれ、六十日ごとにめぐる庚申(かのえさる・十干十二支の組合わせ)の夜は、人がねむると、三尸(さんし)の虫がその人の体からぬけて天に昇り、天帝にその人の罪を告げて命を縮めると説かれた。これが仏教と融合してわが国に渡来し、古来の天つ神(あまつかみ)を祭るおこもりの習慣と結びついた。

江戸時代に、特に盛んになった民間信仰で、庚申の夜は講の当番の家に集り、般若心経を唱え、和やかな話合いで一夜を過した。また、祭神も猿田彦神、塞(さえ 又は さい)の大神=道祖神であるとの説もある。

   ― 郷土愛をはぐくむ文化財 ―

       文京区教育委員会

             昭和五十六年九月