「大山鐵不動明王」…同行者がいただいた御朱印を写させてもらいました。
大山寺のご本尊の不動明王は両眼をカッと見開き、迫力がありました。
私が初めて拝顔したのはいつのことだったか・・・、その時から「大山寺の鉄造の不動明王は国宝」と思っていました。が、今は国の重要文化財ということで心が揺らぎました。前回のブログでそのことにちょっと触れたところ、畠堀操八様からコメントをいただきました。
『大山寺のご本尊・不動明王鉄像は、昔はたしかに国宝だったし、いまでもお寺側は国宝だと思わせている節がありますが、正しくは国の重文です。https://oyamadera.jp/principality/ ・・・(略)・・・ 』
宝篋印塔と鐘楼
大山寺の本堂と山の傾斜の狭い境内を見学したところで、今回の「大山街道を歩く」はここまでとして、次回も大山寺から歩くことにしました。
下山路は大山に詳しい畠堀操八氏にお任せ。
すぐに「阿夫利隧道」の前を通り過ぎました。
おっ、斜面に不動明王がお立ちです。
背の火焔からは大山寺が見えます。この不動明王も大山寺のご本尊の不動明王を拝しているのでしょうか。
「北向き不動」というそうです。
とっとこ、とっとこ、下ること1時間近く、「大山古道」の道標がありました。こちらには「禊の大滝」があるそうです。
舗装路から外れて、大山古道を下山。
「手入れはされていないけれど、これでも県道ですよ」と畠堀操八氏。
『この滝は、大山を代表する六つの滝の一つで、「禊の大滝」と呼ばれています。
大山へ到着した参詣者は、この滝や良弁滝で水垢離を取り、身を清め、不動堂や石尊大権現(現阿夫利神社)へ参詣しました。 ・・・
江戸時代後期の『新編相模国風土記稿』には、高さ三丈余(九㍍余)とあります。 ・・・大山の滝の中では自然の滝らしい滝といえます。』
近寄れませんが、滝つぼまではもっと落差があるようです。昔は水量ももっと多かったのでしょう。
近くのバス停を探すと「社務局入口」。往きに休んだ大山阿夫利神社社務所の近くまで下りてきたということですね。伊勢原駅行きのバスを待ちます。
あと一回で、大山詣では成就できそうです。
この勢いで続けたいところですが、これからは登山道が凍結する時期、ひょっとして冬眠できないでいるクマがいるやもしれず、最終回は暖かくなってから、ということにしました。