寅年なので「大・タイガー立石展」の話 ―2 | 一人、"地下鉄の地上を歩く会"

一人、"地下鉄の地上を歩く会"

山や街を歩いて見聞したことや身の回りのことなどをお話しします。

            DE CHIRICO  
出口付近になると、また陶製の作品が。
「デ・キリコね」
顔と作品の特徴が良く出ています。
入ってきた時の、ピカソのゲルニカのような混乱はもうありません。
 
 
 
  RIVERA  
RIVERAと書かれたこの作品は誰なのか見当がつきませんでした。
家に帰ってネットで調べに調べて、ディエゴ・リヴェラという画家が浮上。
 
 
 
奥さんがフリーダ・カーロ(画家 こちらの名前は知っている)というから間違いなさそう。
 
 
 

  GOGH  
ゴッホの絵に出てくる人たちが集まっているので、これはゴッホだとすぐ分かりました。
 
後ろの大きな絵は「明治青雲高雲」?
写真に撮ってはいけない絵が写ってしまいました。
なので、ついでに言えば、右下に西郷隆盛、大久保利通。右上に坂本龍馬。
左下の明星の本の隣は与謝野晶子。その隣は石川啄木でしょう。
その上の猫といるのは夏目漱石で『吾輩は猫である』なのでしょう。
歴史に詳しい人ならば人物のそれぞれが全て判って楽しいでしょうねえ。
 
 
 
こちらの面はゴッホのジャポニズムの影響を示唆しているのかな。
 
 
 
  RYUSEI  
これは岸田劉生、顔ですぐ分かりました。
お腹に表現しているのは、竹橋にある東京国立近代美術館の常設展で観られる道の絵(《道路と土手と塀》が正式名らしい)でしょう。
後ろに写ってしまった《大正伍萬浪漫》(?)にその絵が描かれています。
娘さんの麗子像もありますね。○で囲いました。
 
写ってしまった右の絵には高橋由一が描いた《鮭》が。
陸奥宗光や板垣退助もいますね。
 
 
 

おかっぱ頭は娘の麗子さん。日本髪の女性は誰?
 
「これは何を描いたのかしら」「何を言いたいのかしら」
《昭和素敵大敵》、《大正伍萬浪漫》、《明治青雲高雲》となると、「これは誰それね」、「あの事件ね」などと同じ時代を経てきているので話題は尽きず、館員さんに注意されること数回。
 
3時間も観ていて「疲れたぁ!」ではあるけれど、私たちほど楽しんだ人はいないのではないかしら。