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中国は天安門広場の自動車衝突炎上事件をテロと断定して、
新疆ウイグル自治区への弾圧を強化する方針を明らかにした。
5日の香港紙、明報によると、
ウイグル族78人の手配書が写真とともに張り出されたと言う。
公安局の発表によると、
車の中からイスラム原理主義のスローガンが書かれた旗があったそうだ。
事件に関わったとみられる逃走していたウイグル人5人を逮捕している。
このほかに事件に関与したと見られる人々を洗いざらい逮捕しようとしている。
今回の事件について今まで触れなかったのは、
情報がある程度まとまってから書いたほうがいいと思ったからです。
書いたことが新たな事実が出てきて合わなくなると思ったこともあります。
あの事件から、そろそろ1週間たちますが、どう思いますか?
私から見ても、あまりにもできすぎていると言うか。
まず第1に、事故が起きてから1日も経っていないのに、
犯人がウイグル人で中国からの独立をたくらむテロリストだ、
ということが分かるだけでも不自然です。
これが日本なら、焼失した車を念入りに調べることから始めるでしょう。
中にいる人は焼け死んでいるのですから、
身元がそう簡単に分かるはずもありません。
遺体の歯型を調べたりして、
徹底的に調査した上でウイグル人だと断定するでしょう。
それでも、早計にテロだと決めつけず、
社会的不満をもった一個人の暴挙だと考えるほうが普通です。
そもそも、完全に焼けた車から、
なぜスローガンの書かれた旗なんか見つかるのだろうか?
そっちのほうが不思議です。
次にこの出来事が天安門で起きたということです。
天安門と言えば、中国共産党政権の聖地のような場所。
つねに警備兵が周りを監視しています。
行った事があるから分かりますが、
ちょっとでも人が集まるとすぐに兵士が駆けつけます。
その厳しさは半端ではありません。
こんな所に何の用意もなく車が入ってきて、
テロを引き起こせるのか、かなり疑問です。
間違いなく、何らかの助けがあった、
もしくは黙認されて入り込んだと見るほうが普通です。
これらの調査をすべておこなわず、ウイグル人のテロだと断定し、
直ちにウイグル自治区の弾圧を開始するなど、
あまりにやり方が荒っぽすぎます。
いわば、日本人が犯罪を起こした、
だから、すべての日本人が悪いのだ。
全員を処分する、と言っているのに等しいわけです。
すでにアメリカCNNニュースが同じような疑問をもっています。
そのため、CNN記者追放の署名が7万件以上も集まっているとか。
さしずめ、中国政府はテロとの戦いだと断定することで、
アメリカやロシアなどの同情と賛同を得ようとしているのでしょうが、
無理があり過ぎます。
もっとも、今のオバマ政権ではそんなでかい釣り針にも
釣られてしまいそうですが……。